スーパーに売っているジュースのパッケージには、「濃縮還元」という文字が書いていますよね。これはジュースの種類を表しているのですが、ほとんどが「濃縮還元」タイプのジュースなので、他に何があるのか知らない方もいるかもしれません。
実は、ジュースの種類は「濃縮還元」と「ストレート」の2種類あります。そして、このスーパーであまり売られていない「ストレート」の方が圧倒的においしいんです！ お値段もお高いですが、、、。
お値段の関係で、筆者は基本的に濃縮還元を飲んでいますが、月に1回ほど贅沢する気持ちでストレートジュースを買います。
ところで、トマトジュースや野菜生活で有名なカゴメも、通販専門でストレートジュースを売っているって知っていましたか？ スーパーにあるカゴメ商品は濃縮還元のみなので、「濃縮還元しか作らないメーカー」だと思っていたのですが、実はひっそりとストレートジュースを製造しているそうです。
そこで、カゴメのストレートジュースの味をお試ししてきました。
ストレートジュースとは？
ストレートジュースは絞った果汁をそのまま容器に詰めます。果物の状態から果汁の状態になり、それを運搬するので輸送費がかかります。
果物は外国産の方が安いですが、外国で絞った果汁をそのまま運搬すると輸送費が大変なことになるので、ストレートジュースの原料は基本的に国産です。
一方、濃縮還元は、産地の近くで一旦水分を抜いて輸送し、消費地の近くで再び液体の状態に戻します。「濃縮」して「還元」するのです。
そのため、基本的に輸送費が安くなりますし、原料に外国産の果物も使うことができます。
大手メーカーのジュースは、製造者の場所は日本国内で、輸入表記はされていなくても、「国産」ジュースとは書かれていませんよね？一方ストレートジュースの場合は国産と書かれていることが多いです。（正確には、「〇〇県産」ですが）
おいしい理由
水を抜いて戻したときに何が変わるのか、具体的にストレートジュースと濃縮還元ジュースの何が違うのか、詳しいことはよくわかりませんが、事実、ストレートジュースの方がおいしいんです。
しいたけも、生しいたけと干ししいたけでは味や触感などが微妙に違いますよね。筆者はどちらかと言えば干ししいたけ派ですが、とにかく何らかの違いは出てくるのです。
スーパーにも売っている
百聞は一見に如かず、気になった方はスーパーで探してみてください。みかんジュースとりんごジュースはスーパーにも置いてあることが多いです。
ただし、目立つ、冷蔵されている飲料エリアにはないことが多いです。冷蔵エリアから少し内側に入って、常温の飲料がおいてあるエリアがあったら、そこで探してみてください。
筆者もジュースを買う回数10回中、濃縮還元が9回、ストレートジュース1回くらいの割合でしか購入しません。やっぱり高いからですね。需要が少ないので、メーカーもあまり作らず、スーパーにもあまり置かれていないのです。
価格は高い
お値段は、お高いです。
イオンネットスーパーで調べてみると、スーパーでもよく見かけるりんごジュースの「希望の雫」が1リットルで税込537円です。一方、イオンのプライベートブランド（トップバリュ）のアップルジュースは1リットルで税込147円です。
希望の雫がストレートりんごジュースの中でも比較的高いのと、トップバリュが安すぎるのでこれほどの差がついていますが、400円と200円くらいの差に収まることも多いです。
きっかけは「つぶより野菜」
カゴメがストレートジュースを販売していることを知ったのは、「つぶより野菜」がきっかけです。
近隣に大型ショッピングセンターがある方は、カゴメの「つぶより野菜」の試飲会を見たことがある方もいるのではないでしょうか。
つぶより野菜とは、カゴメが通販のみで販売する、ちょっとお高い野菜ジュースです。定期購入でも1本あたり216円（税込）です。
飲んでみると確かにおいしく、飲みやすいです。スーパーで売っているカゴメの「トマトジュース」と比べても、筆者はこちらの方が好きでした。
そのため、すぐに契約して定期配送してもらうことにしました。
かごめの通販「健康直送便」
ちなみに、このつぶより野菜は濃縮還元です。「おいしいけどやっぱり大手メーカーだと濃縮還元になるよね～」と思って飲んでいたのですが、別商品も購入できるかごめの通販「健康直送便」のお知らせの紙が挟まっており、そのサイトを見たところ、ストレートジュースも売っているではないですか！
出典）一本ずつ気軽に買うことはできず30本単位のまとめ買いで、160グラム1本あたり162円（税込）というお高い値段設定ではありますが、、、。
ブランド戦略として、通販商品は通常のお店には置かないようにしているらしく、サイト上部に大きくこのように書いています。
旬のみ販売で7種類
濃縮還元が好まれる理由は、保存がきくので年中同じジュースを提供できます。しかし、ストレートジュースは保存の面では弱いので、旬のみの販売となっているようです。
1年間で、旬ごとに以下の7種類が販売されています。
・清見しぼり
・夏しぼり（トマト）
・桃しぼり
・ラ・フランスしぼり
・蜜しぼり（りんご）
・温州しぼり（みかん）
・冬しぼり（にんじん）
価格は、通常価格が30本5400円（税込）、1本あたりだと160グラム180円です。つぶより野菜が216円ですから、ストレートジュースの方が安いですね（笑）
ちなみに、生協で売られているストレートジュースは、1本100円程度からあります。生活クラブでは、195グラム入りの温州みかんジュース30缶が税込3,348円です。
ただ、どのメーカーでもそうですが、日常飲みにするなら少量の缶より1リットル瓶の方がコスパがいいです。
比較的安く、スーパーにもたまに置いてあるリンゴジュースの「葉とらず」は、1リットルが12本で5,350円で売っていました。
かごめのストレートジュースを飲んでみた
3月時点では、1月お届け開始の「温州しぼり」、12月お届け開始の「冬しぼり（にんじん）」、4月お届け開始の「清美しぼり」の3種類が購入できました。常時何種類か選べるようです。
一番旬なのは清見しぼりですが、清見より温州みかんの方が甘そうだったので、温州みかんを選びました。
ちなみに清見はオレンジとみかんを掛け合わせたものだそうです。ガチの生協ではオレンジなどの輸入柑橘類は基本的に取り扱いがないので（防腐剤がかかっているから）、代わりに清見オレンジなどが売られています。なので筆者も子供のころはよく清見を食べていました。そんなに甘くはなく、結構すっぱいです。
さて、温州みかんしぼりを飲んだ感想ですが、甘くておいしかったです。
個人的な感想ですが、ストレートジュースはおいしいといっても、みかんは濃縮還元のオレンジジュースと比べてすっぱさが強く出ることもあります。一方りんごジュースは濃縮還元のアップルジュースと比べるとほぼ確実に甘いと感じるので、みかんジュースよりもりんごジュースを買うことが多かったです。
すっぱさに警戒しながら飲んだ温州みかんしぼりでしたが、甘く仕上がっていてよかったです。
皮のにがみが混じらないような絞り方をしているそうです。
お財布と相談して購入
ストレートジュースがおいしいのは間違いないですが、とにかく高いです。
なので、買うのはたまににするか、または1リットル入りを10本以上まとめ買いするセットでコストを下げる方法がおすすめです。
カゴメのストレートジュースは特に高いので、ストレートジュースの中でもぜいたく品の扱いになりますね。
旬ごとに発売されるので、季節ごとのぜいたくと考えるならありかもしれません。
