自然食

トップバリュのGABA入り発芽玄米のメリット・デメリットをは?

子供時代毎日毎食100%玄米を食べさせられて嫌になっていたのですが、、、やはり栄養素が豊富に含まれているので、手間をかけずに栄養を取りたい気持ちから玄米を再開しようかと考えています。

それほどガチではないものの、一応無添加ママをやっている立場としては、こだわりの玄米を探してみるべきなのですが、面倒になり近所のスーパーでトップバリュのGABA入り発芽玄米を買ってしまいました(笑)

無農薬栽培など書いていないので、米自体はおそらく安い米だと思うのですが、食べてみた感じ味はおいしかったです。「近場で買えるしもうずっとこれでいいかなー」という気持ちになってしまったのですが、今回改めて、トップバリュのGABA入り発芽玄米のメリット・デメリットを考えてみます。

トップバリュGABA入り発芽玄米のメリット

トップバリュのGABA入り発芽玄米のメリットでもありデメリットでもありますが、「いろいろ加工」しています。

無農薬製品を好む人は、自然そのものの素材が好きな傾向があります。そのため「無農薬 玄米」で検索すると、特に加工していない玄米が出てくることが多いのですが、トップバリュのGABA入り発芽玄米は、「GABA添加」「ビタミンB添加」「発芽玄米」の3種類の加工をしています。

GABA添加

GABA(ギャバ)とは、γ-アミノ酪酸のことで、神経を落ち着かせたり、ストレスを緩和する効果があるそうです。

GABAは米にもともと含まれていて、白米→玄米→発芽玄米の順にGABAの量が多くなるそうです。

もともと含まれているGABAに加えてさらに人工的に添加されているので、このGABA入り発芽玄米を140グラム食べたら、44.10ミリグラムのGABAをとっていることになるそうです。

最初パッケージを見たとき、なんでGABA?と思ったのですが、「玄米を食べる人はGABAがとりたいんでしょ?増やしておきましたよ(o^―^o)」という感じで添加されているのかもしれません。

ビタミンB1添加

1日に必要な栄養素がほとんど入っている完全栄養食「BASE FOOD(ベースフード)」に飽きたので玄米で代替できないか考えてみた記事で詳しく調べたのですが、玄米にはビタミン系があまり入っていません。しかし、その中でもビタミンB1はもともと比較的入っています。

ベースフードのパン商品、ベースブレッド・プレーン1袋(70グラム)と比較した玄米(100グラム)の栄養素はこちらです。

栄養成分表示ベースブレッド玄米
熱量205kcal(9%)152kcal
たんぱく質13.5g(17%)2.8g
脂質5.4g(9%)1.0g
 n-3系脂肪酸0.4g(22%)不明
 n-6系脂肪酸1.6g(17%)不明
炭水化物23.9g(7%)35.6g
 糖質20.7g不明
 食物繊維3.2g(17%)不明
食塩相当量0.5g(7%)
亜鉛1.6mg(18%)0.8mg
カリウム469mg(17%)95mg
カルシウム114mg(17%)7mg
クロム1.7μg(17%)
セレン9.6μg(34%)1μg
1.4mg(20%)0.6mg
0.2mg(22%)0.12mg
マグネシウム68mg(21%)49mg
マンガン1.4mg(36%)1.04mg
モリブデン48.2μg(193%)34μg
ヨウ素25.4μg(20%)
リン173mg(19%)130mg
ナイアシン8.5mg(66%)3.6mg
パントテン酸1.1mg(23%)0.65mg
ビオチン8.6μg(17%)2.5μg
ビタミンA176μg(23%)
ビタミンB10.4mg(34%)0.16mg
ビタミンB20.3mg(20%)0.02mg
ビタミンB60.4mg(32%)0.12mg
ビタミンB120.4μg(17%)
ビタミンC19mg(17%)
ビタミンD1.2μg(23%)
ビタミンE1.4mg(22%)0.5mg
ビタミンK26.5μg(18%)
葉酸108μg(45%)10μg

もともと入っているものではあるのですが、ビタミンB1が炭水化物をエネルギーにするのに必要な栄養素だそうなので、食べた玄米を効率的にエネルギーにするためにさらに添加しているようです。

発芽玄米

発芽玄米とは、名前の通り玄米を少し発芽させたものです。普通の玄米に加えて、栄養素が増え、柔らかくなるという特徴があります。

食べてみたところ、確かに柔らかくて食べやすかったです。発芽玄米と白米を1対2の割合で混ぜたごはんは、子供も食べます。

大人目線でも、むしろ白米のみおいしいように感じました。

無農薬ではないのがデメリット

人工的な栄養素添加がNGな自然派の方はそもそもこの商品は向いていないですが、GABA・ビタミンB1添加がOKな方でも、トップバリュの発芽玄米には「無農薬ではない」というデメリットがあります。

農薬はヌカに集まる

トップバリュには、「グリーンアイ」という有機栽培された農産物や飼料にこだわった畜産品などに専用のマークがあります。しかし、トップバリュGABA入り発芽玄米は普通の紫のトップバリュマークなので、農薬を使って栽培されたお米であることが推測できます。

トップバリュ

我が家は基本的には生協の無農薬・減農薬の野菜を使っていますが、それだけだと毎日の献立が立てづらいので、スーパーの野菜を買うことも多いです。

その際は無農薬・減農薬でなくても仕方ないかなと思ってスルーしているので、農薬に関してすごくこだわっているわけではないのですが、玄米に関しては特に残留農薬が問題になるそうなのです。

玄米の茶色の部分をとると白米になります。この茶色の部分をヌカといいますが、このヌカ部分に農薬が集まりやすい性質があるそうです。「集まる」と聞いてしまうと、さすがにちょっと気をつけたい気になってきます。

発芽玄米・無農薬は選択肢が少ない

しかし、玄米製品を取り扱っているお店が少ないので、さらに無農薬・減農薬がいい、食べやすい発芽玄米がいいなどと条件を追加していくと、結構選択肢が限られてしまいます。

普段使っている生協(生活クラブ)では、発芽玄米製品は1種類のみで、600グラム676円というコスパ悪すぎるものしかありません、、、。

残留農薬については、農作物ごとに国が基準を定めているので、どの製品を買ってもその基準は満たされています。そのため、無農薬・減農薬のものが手に入りにくい場合は、スルーして使うという選択肢もありかなと思います。

無農薬・減農薬にこだわりたい場合、発芽玄米をあきらめて普通の玄米にするか、値段をあきらめるかどちらかになるでしょう。

発芽玄米・無農薬との価格の比較

トップバリュなので、GABA入り発芽玄米は安いです。どれぐらい安いのかを、無農薬・減農薬の発芽玄米、無農薬・減農薬の普通の玄米とそれぞれ比較してみました。

まずは無農薬・減農薬の発芽玄米との比較です。アマゾンで上位に表示される3商品と比較してみました。

商品名1キロあたりの価格
トップバリュ GABA入り発芽玄米753円
オーサワジャパン 国内産有機活性発芽玄米932円
【農薬・化学肥料不使用栽培】発芽玄米 玄氣(げんき)1533円
発芽玄米 無農薬・無化学肥料栽培 無農薬コシヒカリ「特選」限定米1400円

無農薬・減農薬、発芽玄米の両方の条件をつけると、高額な製品が多くなりますね。トップバリュの白米「静岡県産 御殿場コシヒカリ」は1キロあたり550円程度なので、普通の白米と比較するとお値段の高さが目立ちます。

比較的お安いのがオーサワジャパンの国内産有機活性発芽玄米で、1キロ932円です。

これはさすがに高すぎと感じる方は、無農薬・減農薬の普通の玄米の方がいいかもしれません。こちらもアマゾンで上位に表示される3商品と比較してみました。

商品名1キロあたりの価格
トップバリュ GABA入り発芽玄米753円
金賞受賞 熊本県ヒノヒカリ 七城米569円
百笑倶楽部のお米 ヒノヒカリ1140円
奇跡のリンゴ 木村秋則式 青森県あきたこまち898円

最安の金賞受賞 熊本県ヒノヒカリ 七城米は、1キロあたり569円で、トップバリュの白米「静岡県産 御殿場コシヒカリ」とほぼ変わらないお値段になりました。

無農薬栽培で高くなっている分と、玄米なので精米の手間が省けている分が相殺されているのかもしれません。

無農薬だとブランド米になりがちなので、全体的に高めではあるのですが、よく探せばそれなりに安いものもあるということですね。

栄養・価格・買いやすさがメリット

トップバリュのGABA入り発芽玄米には、栄養が強化されている、発芽玄米にしては安い、近所で買いやすいというメリットがあります。デメリットである無農薬ではないことに目をつぶるのであれば、ありかもしれません。