子供用料理

子供向けフルーツ青汁・スクスクのっぽくんはまずい? メリット・デメリットや口コミを調査

こどもフルーツ青汁・スクスクのっぽくん

子供の栄養補強に、「スクスクのっぽくん」シリーズのフルーツ青汁を購入ししてみました。

スクスクのっぽくんは、はなかっぱのパッケージで販売されている子供向けのフルーツ青汁です。ほかにも、チュアブルタイプのサプリなどが販売されているスクスクのっぽくんシリーズの商品です。


「子供が飲む」ということを売りにしていますが、本当に青汁を子供が飲むんでしょうか? 口コミを調べ、我が家の4歳児にも実際に飲んでもらってみて検証しました。

また、栄養成分の面でデメリットに思える部分もあり、それについても詳しく紹介しています。

スクスクのっぽくん・フルーツ青汁の3種類の味

すくすくのっぽくんは、青汁をベースにフルーツも配合している「フルーツ青汁」なので、普通の青汁と比べると飲みやすくなっています。

出典)スクスクのっぽくん

緑の標準の青汁と、ベリー系の果物などが入った「赤の恵み」、パイナップルなどが入った「黄色の恵み」の3種類があります。

青汁の分量と使われているフルーツが違う

この3種類は使われているフルーツが違うので味も違うのですが、青汁成分である大麦若葉の配合量もかなり違います。

シリーズ大麦若葉の配合フルーツ
こどもフルーツ青汁1位りんご、バナナ、マンゴー、温州みかん
こどもフルーツ青汁 赤の恵み10位レッドビート、アセロラ、いちご、ブルーベリー、クランベリー
こどもフルーツ青汁 黄色の恵み10位パイナップル、リンゴ、グレープフルーツ、パイナップル、マスカット、ピーチ、カムカム、マンゴー

標準タイプのフルーツ青汁は見た目も緑ですし、原材料の中で大麦若葉の割合が一番大きいです。そのほかの赤の恵み・黄色の恵みになると、糖分やフルーツ成分の方が割合が大きく、大麦若葉の配合順位が10位になってしまいます。

ちなみに、赤の恵みの原材料を見てみると、デキストリンの次に「サトウキビ糖、粉糖、果糖」が来ていますから、相当糖分が多いことがわかります。

難消化性デキストリン、サトウキビ糖、粉糖、果糖、レッドビート、フラクトオリゴ糖、アセロラ末、いちご粉末果汁、ブルーベリー粉末果汁、大麦若葉末、乳酸菌末(デキストリン、乳酸菌(殺菌))、ビフィズス菌末(デキストリン、殺菌ビフィズス菌体)、植物発酵エキス末、クランベリー粉末、植物性乳酸菌/貝カルシウム、香料、クエン酸第一鉄ナトリウム、ビタミンD、(一部に乳成分を含む)

確かに青汁感は感じず飲みやすいのですが、糖分でごまかしているのに加えて、もともとあまり入っていないということになります(笑)

標準タイプは苦く、赤・黄色は甘すぎる

配合要素から予想できることですが、標準タイプは、少し甘めですが青汁感は結構あります。しかし、普通の大人用の青汁よりは甘さがあるように感じました。

赤の恵み・黄色の恵みは、逆に、言われなければ青汁とはわかりません。しかし、かなり糖分が入っていますので、甘すぎて逆に気持ち悪い感じになっています。

スクスクのっぽくん・フルーツ青汁は、水ではなくて牛乳や豆乳と混ぜることが推奨されています。そのため、スクスクのっぽくん・フルーツ青汁自体にもかなり糖分が入っていますし、牛乳自体の甘さも追加されます。

4歳の子供がスクスクのっぽくんを飲むか検証

我が家の4歳の子供に飲んでみて検証しました。

このようなルールで検証しています。

まず、一口飲んだらお菓子をあげるというルールで一口ずつ飲んでもらい、その後自発的に残りを飲むかどうか確認します。残りを飲んだ場合は、気に入っているという判定です。

その後、どれか一つ全部飲んだらキラキラのおもちゃをあげるというルールを追加し、飲むかどうかを確認します。これで、「妥協して飲んでもいい」ラインなのか、「絶対に嫌」なのかを判定できます。

標準タイプのフルーツ青汁はまずい

標準タイプのフルーツ青汁は一口飲んでまずいと言っていました。

こんなもの飲む子供がいるのか、、、?と信じられない気持ちでしたが、Amazonの口コミを見ると、未就学児でも飲む子は飲むようです。

2歳の娘が緑色のものは絶対に食べないので、飲むかな~?と思いましたが、おまけで付いてきたシェイカーに牛乳と青汁の粉末を入れて振った時点から興味津々で、50mlのちょっと濃いめの緑色でも飲んでくれました!

しかし、やはり飲まないという口コミもあるようです。

子供は苦手なようです(残念…)
個人的には青汁感ないしフルーティーで、いいと思いました。
ただ溶けにくいです。混ぜた後すぐ飲まないと沈殿します。8歳の子はもっと溶けてくれたら飲みやすいと言っています。
4歳は拒否です(苦笑)。

小学生以降になると、「体にいいから」と言えば多少我慢して飲んでくれるかもしれませんが、幼稚園児にそういう交渉をするのは難しいです。

赤の恵みと黄色の恵みは一応飲む

赤の恵みと黄色の恵みは、まずいとは言いませんでしたが、好きではなさそうでした。一口飲んだらそれ以上飲もうとしません。

どれか一つ全部飲んだらキラキラのおもちゃをあげるというルールを追加したところ、あまり乗り気ではないようでしたが、一応飲みました。

ちびちび飲んでいたので、気に入っているわけではないのがわかります。

「ご褒美があるならば我慢して飲む」レベルなので、毎日飲ませるとなると難しそうです。

スクスクのっぽくんは栄養素がたくさん入っているのは魅力的ですが、グミの方が自発的に食べるので楽です。

こども肝油&乳酸菌 ドロップグミ 100粒
おいしいぶどう味の味付けの乳酸菌配合の肝油グミです。

ちなみにこの肝油グミ、結構添加物が入っているので微妙なのですが、これなら自発的に食べます。

勧誘の電話も断られ慣れている感じ

お試しセットでの購入だったので、到着してしばらくしてから勧誘の電話がかかってきました。

子供がやっぱり飲まなくて、、、とお断りをすると、断られ慣れているのか、しつこく勧誘されることもなく終了しました。

喜んで飲む幼児がいるのか気になったので、逆にこちらから、「幼稚園の子供なんですが、このくらいの年齢の子で飲む子はどれくらいいるんですか?」と聞いてみたものの、答えてもらえず即電話が終わりました(笑)

スクスクのっぽくん・フルーツ青汁のデメリットは栄養成分?

スクスクのっぽくん・フルーツ青汁の栄養成分的な特徴はこのようになっています。

①野菜を中心とした40種の植物性発酵成分

②植物性 K-2 乳酸菌&ナノ型乳酸菌140億個

③日本人に不足しがちなカルシウム 140mg

④ビフィズス菌6億8千万個

⑤カルシウムの吸収を助けるビタミンD 3.77μg

⑥乳酸菌、ビフィズス菌と一緒に働くオリゴ糖

なんかすごそうに見えるのですが、少し気になるところもあります。

野菜を中心とした40種の植物性発酵成分

「野菜を中心とした40種の植物性発酵成分」というのは、野菜やフルーツが40種類という意味ではありません。

入っているフルーツは、大麦若葉に加えて、標準タイプのフルーツ青汁が4種類、赤の恵みが5種類、黄色の恵みが8種類のみです。

原材料に「植物発酵エキス末」などと書かれているものの中に植物由来の発酵成分が40種類入っているという意味になります。

そういう意味であることはよく見ればわかるのですが、Amazonの公式販売ページにこのように書いてあることから、意図的にごまかそうとしているような感じもしてちょっと印象は悪いです。

無農薬国産大麦若葉、国産ビーツ、約40種の野菜と果実、カルシウム、ビタミンD、鉄分、乳酸菌、ビフィズス菌、フラクトオリゴ糖、食物繊維、鉄分、ポリフェノール、ベータカロテン

ビタミンはあまり入っていない

公式サイトでは、大麦若葉の栄養素の優秀さがアピールされているのですが、黄色の恵みと赤の恵みは、大麦若葉の配合量がかなり少ないです。

出典)スクスクのっぽくん

ということは、青汁と聞いて期待するビタミンなどの栄養素が少ないのでは?という疑惑がありますよね。

普通の栄養食品は、製品何グラムあたりの栄養成分は何グラムというのが目立つところに書かれていることが多いのですが、スクスクのっぽくん・フルーツ青汁は、公式サイトの一番下にひっそり書かれているだけです。

これはやっぱり栄養素が少ないのでは、、、と思い、同じく子供向け青汁である「ヤクルトのおいしく栄養! こども青汁」と比較してみました。

スクスクのっぽくんは4グラム、ヤクルトの「ヤクルトのおいしく栄養! こども青汁」は4.8グラムなので、ヤクルトの方の栄養成分を4グラム相当に修正しています。

栄養成分スクスクのっぽくん
標準タイプ
スクスクのっぽくん
赤の恵み
ヤクルトのおいしく栄養! こども青汁
カルシウム140mg140mg86mg
ビタミンD3.77μg3.77μg
βカロテン20.0μg215μg
ビタミンK20.0μg23μg
ビタミンC6.76mg41mg
2.73mg0.43mg
葉酸10μg
カリウム56mg
マグネシウム1.72mg
ルテイン0.34mg

予想通り、ビタミン系はあまり多くありませんね。標準タイプにはそれなりに入っていますが、スクスクのっぽくん赤の恵みにはほとんど入っていません。

青汁をそのまま飲むとまずいのは確かですが、青汁分を薄くした結果栄養成分が少なくなってしまうのは問題ですよね。

ビフィズス菌・乳酸菌などは確かに豊富なのですが、それが目的なら、もっと飲みやすい乳酸菌系飲料がありますし、わざわざスクスクのっぽくんを我慢して飲まなくてもいいように思います。

糖質表示がない

スクスクのっぽくん・フルーツ青汁は、公式サイトの栄養成分表示を見ても糖質がどれくらい入っているのかわかりません。

甘いのでかなり入っていると思いますが、糖質は過剰摂取が心配なのでどれくらい入っているのか知りたいですよね。

実は糖質は栄養成分として表示する義務はないのですが、健康のための食品は糖質の情報を自主的に入れているものが多いです。

それが入っていないということは、都合の悪いことをごまかしたいというスタンスなのかなという風に感じてしまいます。

糖質の量は、書いていなくても推定することができます。炭水化物から食物繊維を引いたものが糖質になります。ちなみにヤクルトは糖質も明記してあり、3.1gです。

スクスクのっぽくんの炭水化物は、標準タイプで3.16g、赤の恵みで3.39gです。スクスクのっぽくんと同じ4グラム相当に換算した「ヤクルトのおいしく栄養! こども青汁」の炭水化物は3.25グラムなので、標準タイプはむしろ炭水化物は少ないですね。

食物繊維も表示義務がなくスクスクのっぽくんの公式サイトには書いないため、正確にはわかりません。標準タイプはヤクルトと同程度の糖質で収まっている可能性はありますが、赤の恵みは原材料を見ても青実・フルーツ分少な目なので、少し高めの糖質の数値になるのではないかと思います。

難消化性デキストリン、サトウキビ糖、粉糖、果糖、レッドビート、フラクトオリゴ糖、アセロラ末、いちご粉末果汁、ブルーベリー粉末果汁、大麦若葉末、乳酸菌末(デキストリン、乳酸菌(殺菌))、ビフィズス菌末(デキストリン、殺菌ビフィズス菌体)、植物発酵エキス末、クランベリー粉末、植物性乳酸菌/貝カルシウム、香料、クエン酸第一鉄ナトリウム、ビタミンD、(一部に乳成分を含む)

味としてはかなり甘く感じるのですが、糖質は最大でも3.39gなので、チョコなどと比べるとそこまで高くはありません。

表示しないのはどうなのか、というところで気になった点でした。

スクスクのっぽくんは原料の安全性には気を遣っている

悪口ばかり書いてしまいましたが(笑)、スクスクのっぽくん・フルーツ青汁は、原料の安全性には気を遣っているようです。

①保存料・着色料無添加 人工甘味料不使用

②国産大麦若葉(残留農薬テスト合格)

③放射能テスト

保存料・着色料無添加 人工甘味料不使用

スクスクのっぽくん・フルーツ青汁は、保存料・着色料無添加 人工甘味料不使用です。

完全「無添加」ではないのでこの3つ以外の添加物は使われていますが、着色料も天然由来のクチナシなので、比較的配慮されているようです。糖分も、ミネラル分が含まれるサトウキビ糖や黒糖がメインで配合されています。

国産大麦若葉(残留農薬テスト合格)

スクスクのっぽくんには、無農薬で栽培されている、残留農薬テストに合格した国産大麦若葉が使われています。

また、残留農薬だけではなく、放射能のテストもされています。大麦若葉が九州産なのでもともと放射能の心配はあまりないですが、テストされているので気になる方も安心して飲めますね。

リピート購入はしなかった

結論、我が家ではリピート購入はしませんでした。味を子供が気に入らなかったということもありますし、栄養成分の点でごまかしが多いような気がしたからです。

子供向けの栄養食品でも、人工甘味料や添加物をかなり入れているものもありますので、そういう点が気になる方にとってはいいかもしれません。