「マクドナルド 添加物」で検索すると、「たくさん入っている」という情報と、「入っていない」という情報が両方出てきて混乱しますよね。マクドナルドの方針が変わっていっている時期なので、このように混乱する状態になっているのではないかと思われます。
アメリカでは添加物の使用をやめる企業が増えており、アメリカのマクドナルド社もその方向に進んでいます。
そのため、添加物ドバドバという過去のイメージよりかは添加物が少ないのですが、自然派志向の人から見るとまだまだ添加物的に評価はできない企業なので、「たくさん入っている」と評価する人もいます。
この記事では、マクドナルドの添加物について紹介します。
マクドナルドは情報開示に積極的
マクドナルドは、商品についてとても細かい部分まで「よくある質問」で回答しています。
「マクドナルドのハンバーガーは腐らない」という話が出たことがありましたが、それについても回答しています。
腐敗は腐敗させる細菌がいること、細菌が増殖するための水分や温度、栄養分があることが必要です。そのため、保存状態、保存環境によってマクドナルドのバンズももちろん腐敗します。
「保存状態、保存環境によってマクドナルドのバンズももちろん腐敗します」ということは、環境によっては腐らないこともあるのではないかと思われますが、それでも自分から質問として取り上げて回答する姿勢はすごいですね。問い合わせが多すぎて嫌になったのかもしれませんが、、、。
マクドナルドは腐らないという検証動画はいくつかありますが、こちらはほかのチェーン店のハンバーガーと腐り度を比較したものです。確かにマクドナルドは際立って腐らないようです。
マクドナルドは、答えにくい点でも回答していくというスタイルのようです。以下のような、自然派志向の人にとって気になる点にもほとんど回答がありました。
回答内容がごまかし風だったり、正直に答えているけど全然評価できる内容ではなかったりすることもありますが、「答えている」という点のみは一応評価できるかなと思います。
①人工甘味料
②野菜の洗浄剤
③成形肉
④遺伝子組み換え
⑤残留農薬
⑥成長ホルモン・抗生物質
人工甘味料
人工甘味料は一部に使用しているそうです。
メニューの特性に応じて、一部のドレッシングやドリンクなどに使用しています。
バンズなどのメインメニューに使われる原材料を確認してみると、基本的に砂糖のようです。
野菜の洗浄剤
トマトを洗う際には洗浄剤を使用しているそうです。
トマトは畑で採れたものをそのまま箱詰めして店舗に納品しています。調理前にはトマトについた汚れや雑菌を落とす必要があり、食品に使用が認められている洗浄・殺菌剤を使用しています。
チェーン店はどこも洗浄剤を使っていると思いますので、具体的にどの洗浄剤なのかが気になりますが、そこまでは書いていませんでした。
成形肉を使用
チキンフィレオには成形肉を使っているそうです。
ムネ肉を重ねて使用しボリューム感のあるチキンパティに仕上げています。さっぱりしたムネ肉の味わいと、衣のサクサク感をお楽しみください。
成形肉を使っているのは自然派的に評価できるポイントではないのですが、情報開示に積極的だということはわかりますね。
鶏の内臓を使っているという噂は否定しています。
事実ではありません。チキンマックナゲット🄬に使用する鶏肉の部位はムネ肉、鶏皮の2種類です。これらを粗くミンチし、4種類の形に型抜きし、衣をつけてフライしています。
遺伝子組み換え
じゃがいもとバンズに使用している小麦について、遺伝子組み換えは使用していないそうです。
遺伝子組み換えのじゃがいもは使用しておりません。おいしさのために選び抜いた品種のじゃがいもを種芋から厳選し、土壌や環境にまで配慮して栽培した安全なじゃがいもです。
バンズに使用している小麦は、遺伝子組み換え小麦ではありません。アメリカ、カナダ産のものを使用していますが、この2カ国では遺伝子組み換え小麦の商業栽培は行われていないのです。 買い付けは日本政府が行い、安全と確認された小麦は製粉会社に買い取られ、小麦粉の状態にし、工場へと出荷されるのです。
残留農薬について
小麦については残留農薬がないとの回答でしたが、こちらは本当かどうかかなり気になります。
バンズに使用する輸入小麦は、生産国で栽培管理されたものを政府が輸入し、国内の製粉メーカーで小麦粉に加工されます。輸入段階でも農薬の残留がないことが確認されています。
東洋経済ONLINEの「リスクのある小麦」の輸入を続ける日本の末路という記事を見たところ、アメリカからの輸入小麦では「グリホサート」という農薬が問題になっているそうです。
グリホサートの基準値を2017年に6倍に広げたそうなので、緩い基準で「農薬の残留なし」と判断しているのかもしれません。
成長ホルモン・抗生物質
鶏については、成長ホルモンは使用しておらず、抗生物質は基本的に使用していないそうです。
成長ホルモン剤は使用しておりません。通常の鶏に抗生物質を使用することはありませんが、飼育状況により必要最小限の抗生物質を使用する場合があります。所定の飼育管理の中で休薬期間などを管理し、鶏肉への残留のない安全なものを使用しています。
成長ホルモンが問題になるのは通常牛なので、鶏についてのみ回答するのはごまかし感を感じてしまいますね、、、。
マクドナルドの原材料はアメリカ版サイトでわかる
マクドナルドの日本語サイトでは原材料の開示は行われていないのですが、マクドナルドによると、共通の商品は同じ原材料になっているそうなので、原材料の参考にすることはできます。
パティは無添加
パティについては、アメリカ版サイトでも無添加とされていますし、日本語サイトのよくある質問でも回答されているので、無添加で間違いないようです。
ビーフパティには、食品添加物(結着材・保存料)、つなぎ、調味料を使用していません。牛肉そのものの味わいをお楽しみいただける自慢のパティです。
保存料や防腐剤は、一切使用しておりません。牛肉を加工する際の温度管理を徹底することで、細菌の増加を防いでいます。
マクドナルド公式サイト
パティ以外の添加物
マクドナルドは2018年に、「クラシックバーガー」7種類について、食品添加物の使用を中止すると発表したそうです。「クラシックバーガー」というのは、ハンバーガー、チーズバーガー、ダブルチーズバーガー、マックダブル、クォーターパウンダー・チーズ、ダブルクォーターパウンダー・チーズ、ビッグマックです。
日本でも販売されているものが多いですね。しかし、ピクルスについては人工保存料が継続して使われるとされていました。
アメリカ版サイトに掲載されているビッグマックの添加物を見てみると、完全に無添加ではないようなのですが、想像よりは添加物控えめでした。
バンズ | 強化小麦粉(小麦粉、大麦麦芽粉、ナイアシン、鉄、硝酸チアミン、リボフラビン、葉酸)、水、砂糖、イースト、大豆油、食塩、小麦グルテン、片栗粉、酢、ブドウ糖、コーンスターチ、加工食品デンプン、植物性タンパク質(エンドウ豆、ジャガイモ、米および/またはソラマメ)、ヒマワリ油および/またはキャノーラ油、マルトデキストリン、天然香料、生地改良剤(DATEM、アスコルビン酸、モノグリセリド及びジグリセリド、酵素の中から1つまたは複数)。 |
100%ビーフパティ | 100% USDA 検査済み牛肉。 グリルシーズニング(塩、ブラックペッパー)で調理。 |
低温殺菌プロセスアメリカンチーズ | 牛乳、クリーム、水、クエン酸ナトリウム、塩、チーズ培養物、クエン酸、酵素、大豆レシチン、着色料添加。 |
ケチャップ | トマト濃縮物、蒸留酢、高果糖コーンシロップ、コーンシロップ、水、塩、天然香料。 |
ピクルススライス | キュウリ、水、蒸留酢、塩、塩化カルシウム、ミョウバン、ソルビン酸カリウム (防腐剤)、天然香料、ポリソルベート 80、ターメリック抽出物 (着色料)。 |
玉ねぎ | 玉ねぎ |
マスタード | 蒸留酢、水、マスタードシード、塩、ターメリック、パプリカ、スパイス抽出物 |
日本だと、かなり情報開示している企業であっても、マスタードやケチャップは単に「マスタード」「ケチャップ」と表記されるのみですから、ここまで情報開示が行われているのはすごいですね。
結局食べたいとは思わない
情報を調べた限りでは、「比較的添加物の使用は少ない」という結論になるのですが、「じゃぁマクドナルドに行こう!」という気分には正直なりません。
これまで添加物ドバドバだった企業のアメリカ本社が世論に押されて仕方なく添加物を減らす方針にしたという流れなので、客に見えにくいところではまだいろんなことをやっているようなイメージがあります。
偏見なのかもしれないないですが、もっと積極的に食の安全を打ち出している企業もあるわけですから、食べるのならそちらの方がいいですよね。
マクドナルドを2回食べるよりも、価格が2倍の地元の手作り系ハンバーガー店にいった方が満足度が高いように思います。