無添加ポテチを探していたときに見つけたのですが、大手スーパーの「ライフ」には、自然派プライベートブランドの「ビオラル」があるらしいのです。
吉祥寺の自然派食堂「階段ノ上ノ食堂」に行ったときに、吉祥寺で実店舗も見つけました。
ライフは、「価格重視のスーパー」という感じでおしゃれ感はゼロですが、「ビオラル」は吉祥寺の駅前になじむおしゃれ感のある売り場になっていました。
前回、トップバリュの自然派製品と生協の製品を比較してみましたが、同様にビオラルの比較もやってみます。
ビオラルとは?
ビオラルは、「自然の恵みをいかしたオーガニック食品や健康にこだわった
体にやさしい商品」を重視したプライベートブランドだそうです。
首都圏では、現在以下の店舗が営業しています。ほかに、大阪に2店舗あるそうです。
・丸井吉祥寺店
・下北沢駅前店
・新宿マルイ店
・パルコヤ上野店
・さいたま新都心店
・グランシップ大船駅前
商品ジャンルは?
食品全般とペットフード、洗剤の取り扱いがあります。
練物・大豆加工品
たまご
加工肉
調味料
油
乾物・粉類
米・雑穀
お茶・コーヒー他
菓子
公式サイトに載っている商品数は少ないですが、アマゾンにあるビオラル特集ページを見ると、種類はもっとたくさんあるようです。
生協の製品との違いは?
普通のスーパーではあまり売られていないが、生協系では鉄板で売られている製品がトップバリュにあるか調べてみました。
平飼い卵
ケージで鶏を動けないようにして飼育し、卵だけ産ませるのが不自然という動物保護的観点、そして健康でない母体から産まれた卵は不健康な食品だという理由で、自然派の人からは、自由に動き回れるようにして飼育する「平飼い卵」が人気です。
ビオラルは、「やさしい平飼いたまご」という製品を販売しています。現在の卵不足の状況でビオラルの通販ページ(アマゾン)では売り切れで価格はわかりませんでした。
JA全農たまごという会社が作っているらしく、土地が狭くても可能な多段式平飼い鶏舎(エイビアリー方式)で飼育し、飼料の主原料となるとうもろこし、大豆粕は非遺伝子組み換えなのが特徴だそうです。飼料が遺伝子組み換えではないのは生協系の卵だと普通そうなので、ビオラルの卵にはそれ以外のこだわりはあまりないということかもしれません。
トップバリュの卵は、比較的安いエイビアリー方式のものと、有機JASを取得したお高いものの2種類が選べますが、ビオラルの卵はトップバリュの安い方と同じ位置づけだと思われます。
卵については、こちらの記事で紹介しています。
せっけんの洗剤
通常の洗剤には、「合成界面活性剤」という成分が使われていて、これが人体や環境に悪影響があることが懸念されています。そのため、生協ではせっけんを液体にした洗剤が売られています。
このせっけん洗剤はビオラルにはありませんでした。というか、洗濯用洗剤そのものがないようです。
洗剤としては、以下の3種類が販売されています。
地球と人にやさしい酸素系漂白剤
地球と人にやさしいクエン酸
地球と人にやさしい重曹
「地球と人にやさしい」と書かれていますが、クエン酸と重曹については、特にこの商品の特徴というわけではありません。クエン酸と重曹そのものが、自然界に存在するものなので環境にやさしいとされています。
酸素系漂白剤については、確かに一般的な漂白剤と比べて環境負荷は少ないそうです。
無塩せきウインナー
無塩せきウインナーとしては、「無塩せきあらびきウインナー」が販売されています。
ただこちら、結構いろんな材料が含まれています。「無塩せき=シンプルな原材料」という傾向がありますが、それを期待すると少しがっかりしてしまうかもしれません。特に危険性が指摘されているような原材料ではありませんが、、、。
100グラム単位の価格で比較してみると、トップバリュ・生協(生活クラブ)より安いです。
メーカー | 100グラムあたりの価格 |
トップバリュ | 250円 |
生活クラブ | 240円 |
ライフ | 224円 |
お値段も安いですし、「国産」豚肉と書いていないので、豚肉は外国産かもしれません。
ポテトチップス
普通のポテトチップスにはうまみを添加するために「アミノ酸」が使われています。一方、生協ではアミノ酸を添加しないポテトチップスが主流です。このタイプのものは全体的にまずい傾向があり、ビオラルのポテトチップスも食べてみましたが、おいしくはないです(笑)
アミノ酸を添加しないと、うすしお味は塩だけ、だし味などのほかの味は昆布だしなどの天然のだしのみを使用することになります。
ビオラルにも、「化学調味料不使用のポテトチップスうすしお」が売られています。
原材料は、ほかの無添加ポテチしお味と同じく、3つだけです。
じゃがいも(遺伝子組換えでない)(国産)、植物油脂、塩(沖縄県産100%使用)
価格は60グラム122円で、同じ原材料3つのしお味ポテチを78円で売っているトップバリュよりは少し高いですね。
ただ、ノースカラーズや深川油脂工業などの、こだわりの自然派ポテチよりは安いです。
https://natural-food.site/%e3%81%be%e3%81%9a%e3%81%84%e3%83%9d%e3%83%86%e3%83%81/
塩味だけではなくコンソメ味も売っていて、バリエーションがあるのはいいと思います。
ノンホモパスチャライズド牛乳
生協の鉄板商品は「ノンホモパスチャライズド牛乳」ですが、これはビオラルブランドでは取り扱いがないようです。
しかし、ライフの高級ラインである「ライフプレミアム」ではノンホモパスチャライズド牛乳が提供されていました。
「ノンホモパスチャライズド牛乳」とは、乳脂肪の均質化処理(ホモジナイズド)が行われていないことと、低温殺菌(パスチャライズド)の二つが特徴で、普通の牛乳よりも牛乳の風味が強く感じられます。
アマゾンのレビューでもいい評価のようで、筆者も実際に飲んでみましたが、かなりおいしいです。生協(生活クラブ)の牛乳よりも、甘さやミルク感が強く感じられます。
ただし、900ミリで486円になっており、お値段はかなりお高いです。ちなみに、生協(生活クラブ)では、900ミリのノンホモパスチャライズド牛乳が284円で販売されています。だいぶ違いますね。
特に子供がいるご家庭などは牛乳をたくさん消費することもあると思いますが、1週間に何本も使うご家庭ではこの価格はちょっと厳しいのではないかと思います。
天然にがりの豆腐
自然派的なお豆腐へのこだわりは、主に4点です。
・国産大豆・遺伝子組み換えなしか(有機栽培だとなおよし)
・天然にがりか
・消泡剤不使用か
・充填豆腐か
消泡剤不使用・充填豆腐かどうかなどの話になってくると細かくてあまり気にしなくてよいラインになってくるのですが、国産大豆・遺伝子組み換えなしか、天然にがりかは結構気にしている人がいます。
豆腐をつくるには、凝固剤として「にがり」を使用します。これは伝統的には海水から作り、ミネラルが含まれるのですが、安いお豆腐ではミネラルの含まれない、工業的に作ったにがりが使われています。
国産大豆かどうかは、遺伝子組み換え食品の観点で気にされています。大豆は遺伝子組み換えが盛んなアメリカの生産量が多いので、特に遺伝子組み換えが気にされていて、生協系の商品では(遺伝子組み換えなし)と併記されていることが多いです。
ビオラルの「有機もめん豆腐」は、外国産の「有機栽培(遺伝子組み換えではない)」の大豆を利用しているは原材料表示からわかります。また、パッケージを見ると消泡剤も使用していないそうです。にがりは工業的に作られたものを使用していると思われます。
有機丸大豆(中国・アメリカ)(遺伝子組み換えでない)、凝固剤(塩化マグネシウム含有物(にがり))
充填豆腐かどうかは書いていなかったので、見た目判定になりますが、大きなパックで売っている有機もめん豆腐は充填ではなく、小分けで売っている「有機大豆きぬ豆腐」は充填のようです。
お値段は350グラムで157円です。トップバリュの「オーガニックミニ豆腐」は、450グラムで110円と激安だったので、ビオラルは少し高めですが、生協(生活クラブ)の豆腐300グラム227円と比べると安いです。
大豆が国産かどうかの違いは大きいのかもしません。
原材料がネットで見られないのはなぜ?
「自然派食品好きな人=原材料表示をじろじろ見る人」と言ってもいいくらい気にしている人は多いですが、ビオラルはネットで原材料が見られません。
じろじろ見られると困る事情でもあるのでしょうか(笑)
また、パッケージに高級感がありおしゃれなこと、実店舗の立地も併せて考えると、「自然派っぽい雰囲気を出して、おしゃれな街に住むお金に余裕がある人に買ってもらうことを想定している、ガチ自然派向けではない商品なのでは、、、?」というような印象も持ってしまいます。
ビオラルで買うなら生協で買うと個人的には思いましたが、近くに店舗がある人や、アマゾンの配送エリアにある人は便利かもしれません。
ちなみに、首都圏などの大都市圏限定ではありますが、ライフは注文から4時間以内に配送してくれる驚きのサービスを提供しています。ビオラルだけではなく、通常のライフで売られているような商品や、ライフプレミアムの商品も購入できます。