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創健社のベジタブル(植物性)カレーはまずい? ベジタリアン向けのカレー  

自然派食品の企業として有名な創健社は、レトルトカレーやカレールウを数種類販売しているのですが、ベジタブル(植物性)カレーが多いです。

創健社の植物性カレー「米粉でつくった本格カレールウ(フレーク)」は、135グラムで476円とかなりお高いですが、ベジタリアン以外の方が食べると「まずい」と感じる可能性があります。

無添加 米粉でつくった本格カレールウ
ラードや牛脂、動物性のブイヨン・エキスなど動物性原料は不使用。25種類以上のスパイスを使用して仕上げた香り高くコクのある本格カレーです。中辛。

この記事では、ベジタブルカレーの特徴や創健社の「米粉でつくった本格カレールウ(フレーク)」について紹介します。

ベジタブル(植物性)カレーとは?

ベジタブル(植物性)カレーとは、主にベジタリアン・ヴィーガンの方向けのカレーです。

創健社自体が植物性原料の食品を広めることを目標にしているので、カレー以外にも植物性ラーメンなども販売されています。

豚・牛の代わりに植物性油脂を使用

通常のカレーには、豚や牛などの動物性成分が入っています。カレールウの主原料である食用油脂に入っていることもありますし、うまみ成分を加えるために、肉のエキスが入っていることもあります。

市販のカレー3種類の原材料を調べてみたところ、このようになっています。

商品名原材料
直火焼りんごカレールー小麦粉、食用油脂(牛脂、豚脂、植物油脂)、カレー粉、 果実、野菜(トマト、りんご、玉ねぎ、にんにく)、食塩、 砂糖、チャツネ、発酵乳、肉エキス(ポーク、チキン)、 酵母エキス、カラメル色素
栗原はるみ わたしのカレー食用油脂(牛脂豚脂混合油脂(国内製造)、なたね油)、でん粉、小麦粉、食塩、カレー粉、酵母エキスパウダー、ミルクパウダー、トマトパウダー、ソテー・ド・オニオン、オニオンエキスパウダー、ポークエキスパウダー、砂糖、香辛料、チキンブイヨンパウダー、ソースパウダー、ビーフブイヨンパウダー、ローストガーリックパウダー、乳等を主要原料とする食品(バター、牛乳)、マッシュルームエキスパウダー、小麦グルテン酵素分解物、プルーンエキスパウダー、白ワインパウダー、バター/カラメル色素、リン酸Ca、酸味料、乳化剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、香料
とろけるカレーパーム油・なたね油混合油脂(国内製造)、小麦粉、砂糖、食塩、でん粉、カレー粉、フルーツペースト、ポテトフレーク、香辛料、白菜エキスパウダー、野菜ブイヨンパウダー、野菜ブイヨン、ビーフブイヨン、ポークパウダー、酵母エキス、酵母粉末、さつまいもパウダー/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、酸味料、乳化剤、香料

植物性カレーは、食用油脂をナタネ油などの植物性油脂に変え、うまみ成分も肉以外のものにしたカレーです。

創健社の植物性カレー「米粉でつくった本格カレールウ(フレーク)」の原材料はこのようになっています。

植物油脂[パーム油(国内製造)、有機べに花油(アメリカ製造)]、米粉(米(新潟県))、砂糖、カレー粉、食塩、馬鈴薯澱粉、酵母エキス、りんご果汁、トマトパウダー、香辛料

食用油脂の部分が、パーム油と有機べに花油になっており、動物性のエキスも入っていませんね。

べに花油というのはあまり聞きませんが、健康によい油といわれていて、創健社が力を入れている商品です。「オレイン酸」という成分を多く含むべに花を使ったものが特にいいと言われているそうで、創健社のべに花油にもたくさん含まれています。

有機栽培べに花一番高オレイン酸 500g
そのまま生のままの使用や炒め物、揚げ物それぞれに最適なべに花油です。あっさりとした軽い風味、乳化しやすい特性を活かしたマリネやサラダドレッシングなどにお役立ていただけます。

あまり販売されていない

ベジタブル(植物性)カレーはまだあまり販売されていません。

Amazonや楽天で調べてみても、名前を聞いたことがあるメーカーのものは少ないです。

このジャンルでは、もしかしたら創健社が一番知名度があるかもしれません。

大手メーカーのものだと、「S&B ゴールデンカレー動物性原材料不使用 1kg」が販売されているようですが、スーパーでは見かけません。

1キロ入りの商品なので、どちらかというと業務用のようですね。

S&B ゴールデンカレー動物性原材料不使用 1kg
動物性原材料(牛肉、豚肉、鶏肉、卵、乳などの畜産物、魚介類を含む原材料)不使用。厳選したスパイスをバランスよく配合した、カレー本来の香りとキレを特徴としたカレーです。

アミノ酸は入っていますが、スーパーに売っている普通のカレールウと比較すると添加物は少な目です。

小麦粉(国内製造)、パーム油・なたね油混合油脂、食塩、カレー粉、砂糖、香辛料/カラメル色素、調味料(アミノ酸等)、酸味料(一部に小麦を含む)

創健社のベジタブル(植物性)カレーはおいしいの?

はっきり言ってしまうと、創健社のベジタブル(植物性)カレーは全然おいしくないです。

「カレーの色をしたポタージュ」みたいな感じで、カレー感がありません。

この3つが主な原因なのではないかと思います。

  1. 動物性原料がなくうまみが少ない
  2. スパイス感が薄い
  3. 塩分が少ない

動物性原料がなくうまみが少ない

植物性油脂というのは、揚げ物などに使う油と基本的に同じなので、「お肉のうまみ」みたいなものの代替にはなりません。

そのためうまみは感じにくくなります。創健社の「米粉でつくった本格カレールウ(フレーク)」はりんごやトマトの成分で味をつけようとしているようですが、これだけではなかなか動物性原料のうまみには届きませんね、、、。

「S&B ゴールデンカレー動物性原材料不使用 1kg」の方は、うまみ成分であるアミノ酸を添加しているので、うまみ的には多少は感じられると思います。

スパイス感が薄い

創健社の「米粉でつくった本格カレールウ(フレーク)」は、スパイス感はあまり感じられません。

公式サイトでは、「25種類以上のスパイスを使用し、おいしさにこだわった香り高いコクのあるカレールウです。」と書かれてあるのですが、25種類も使っている割にはスパイス感はないです。

これは、植物性原料を使用しているかどうかとは関係なく、単にコンセプトや予算、技術力の問題なのではないかと思います。

塩分が少ない

あまりに味が薄いので塩を追加して入れてみたら、少しまずい感が緩和されるようになりました。

「米粉でつくった本格カレールウ(フレーク)」は22.5g(1皿分)あたりの食塩相当量が1.5グラムとなっています。

一方、ハウスのこくまろカレー中辛は、17.55g(1皿分)あたりの食塩相当量が2.3グラムとなっています。

1皿分の重量を合わせて計算しても、かなり違いがありますね。塩を入れたらすごくおいしくなるというわけではなくて、まずい感が緩和されるだけですが、困った方は試してみてください。

ベジタリアン以外にはメリットなし

無添加カレーは比較的種類がありますが、ベジタリアン(植物性)カレーはもっと少なくなるので、創健社のカレーの中ではベジタリアンカレーの知名度が高いようです。

なので今回購入してみたのですが、味がまずいのでベジタリアンの方以外にとっては特にメリットはないカレールウだと感じました。

創健社のカレーはベジタリアンカレーの方が数は多いですが、動物性原料を使ったカレーも販売されていますので、ベジタリアンの方以外はそちらの方がいいかもしれません。

スーパーに売っているものの中でも、「直火焼」と書いてあるものには添加物控えめのものが結構ありますので、そちらもおすすめです。

コスモ直火焼 りんごカレー・ルー 甘口
化学調味料不使用。じっくり丁寧に焼きあげた「直火焼製法」を用いた、まろやか仕上げの甘口カレールーです。