自然食

坂ノ途中で買える商品や値段は? 野菜メインで加工品も販売

「坂ノ途中」とは、無農薬を売りにした野菜メインの宅配食材サービスです。

中身を選べない野菜セットが主力商品ですが、そのほかに単品購入で加工品などを購入することもできます。

坂ノ途中は、オイシックスなどのメジャーな宅配食材サービスと比較すると、肉・魚製品や冷凍品の取り扱いがないという特徴があります。

坂ノ途中で販売されている食品のジャンルは以下の通りです。

  1. 野菜・果物
  2. お米・雑穀
  3. ひらがい卵
  4. 調味料・油・スパイス
  5. 飲料(お茶・ジュース・豆乳)
  6. 乾物(粉・麺・豆など)
  7. おやつ・ジャム・シロップ
  8. 海ノ向こうコーヒー

野菜セットは比較的安めですが加工品は高いです。

この記事では、坂ノ途中ではどのような商品が取り扱われているかや、ほかの食材サービス(オイシックス)イオンとのコスパの違いを紹介します。

坂ノ途中の野菜・果物

坂ノ途中は野菜に特化したサービスで、以下の3つの形で野菜が販売されています。

  1. お野菜セット
  2. おかわりセット
  3. 単品購入

セット商品が主力

お野菜セットは、中身に何が入っているかが届くまでわからない野菜セットで、坂ノ途中の主力商品です。それに加えて、じゃがたまにんセットやきのこセットなどのよく使う商品をセットにしたものが「おかわりセット」として販売されています。さらに、野菜を単品で購入することもできます。

野菜セットが主力商品ですし、サービスの規模自体がまだ小さいので、単品での購入はあまり種類がありません。すだちや落花生などのマイナーな野菜を含めて20種類程度の販売となり、スーパーでは必ず置いてあるほうれん草などのメジャーな野菜の取り扱いがないこともあります。

大容量で安めに販売

坂ノ途中のメイン商品であるお野菜の値段を、オイシックス・イオンと比較してみました。

商品坂ノ途中オイシックスイオン
にんじん(500グラム)972円447円202円
たまねぎ(1キロ)594円894円315円
じゃがいも(1キロ)864円1111円858円
とまと(500グラム)972円1565円429円

イオンと比較するとどの野菜も高いですが、にんじん以外はオイシックスよりも安いという結果になりました。安いのはいいことですが、オイシックスと比較すると商品1個あたりの重量が多めになっていることが多いため、少し使い勝手が悪いかもしれません。

オイシックスは、たまねぎ・にんじんを350グラム単位で販売しているので、少しずつ使うことができます。

一方坂ノ途中は、たまねぎ・にんじんが1キロ単位です。大容量にすることで少しお得な価格で提供してくれているのかもしれません。

一番価格差が出たのはトマトです。オイシックスは400グラムのトマトを626円で販売していますが、坂ノ途中は500グラムで972円です。こちらは坂ノ途中の途中もそこまで大容量ではないので、単純に安い価格で買えるということになりますね。

イオンと比較すると、坂ノ途中は2倍から5倍程度の価格になっているものもあります。オイシックスは減農薬ですが、イオンの商品は基本的に農薬使用に制限がついていません。かなり大きな差になりますので、本当に無農薬にこだわる方向きの商品といえます。

無農薬にこだわっている

オイシックスなどメジャーな宅配食材サービスには、無農薬の商品は少ないです。オイシックスも、有機野菜を売りにしていますが、実は商品ページには「薬減化減(農薬を減らし、化学肥料を減らした栽培)」と書いてあることが多いです。

何と比べて何割減らしたかがわかりにくくなっていて、無農薬・減農薬への取り組みはあまり盛んでないように見えます。

一方、坂ノ途中は、「栽培期間中、化学合成農薬、化学肥料は原則不使用」となっている野菜が多いです。看板商品である野菜セットに入っているものにはこの原則不使用のルールが適用されるそうです。個別に注文する野菜についても、多少使っているものも含まれるものの、どれが農薬不使用でどれが使っているかは注文ページで確認できるとのことです。

農薬や化学肥料に対しての基準が厳しい野菜を、安い価格で購入できるので、無農薬派の方は坂ノ途中の方が合っているかもしれません。

なお、農薬を全く使っていないのが無農薬、多少使っているが通常よりは少ないのが減農薬ですが、減農薬でも栽培方法に気を遣っている場合、無農薬との価格差はそこまで開かないようです。

生活クラブという生協では、無農薬野菜を「あっぱれ育ち」、減農薬野菜を「はればれ育ち」と名付けて販売しているのですが、価格差は10円から20円程度でそれほど大きくありません。

果物は季節のもの中心

坂ノ途中は、旬の果物の取り扱いが中心です。

また、提携している農家さんが限られているためだと思われますが、ブドウやオレンジなどのメジャーな果物がないこともあります。

全て国内産というわけではなく、キウイやバナナなど外国産の果物も一部扱われています。

「化学合成農薬、化学肥料は原則不使用」など、農薬についての方針は商品ページに記載がありますが、輸送時の防腐剤などについては今のところ説明がないようです。

坂ノ途中のお米・雑穀

坂ノ途中は単品野菜の販売が20種類程度となっていてまだ小規模なサービスですが、お米の取り扱いは種類が多いです。

値段は高めで、一時期お試しセットにおまけでついてきたこともある「静岡・焼津のお米 田の息吹 (白米)」は2キロで1,824円です。

お米の種類が多い

坂ノ途中では、2023年に以下のお米が販売されていました。

  • 津山れんげ米
  • 京都八幡の石清水
  • 静岡・焼津のお米 田の息吹
  • ふゆみずたんぼ米
  • 湖国いろどりあきつ米
  • 晴れの国の朝日米
  • 児島さんが自家採種しているお米
  • そふぁらの雪どけ米

お米は年に1度しか取れないため、売り切れになっている銘柄もあります。

坂ノ途中はお米には力を入れているようで、取り扱いのあるお米の中から3種類が送られてくるお米の味くらべセットも販売されています。

おいしいお米が好きな方にはうれしいサービスですね。

玄米の取り扱いもある

坂ノ途中では、同じお米の銘柄でも白米と玄米が販売されています。

玄米を食べると体にいいですし、玄米で保存して食べる直前に精米し、鮮度をよくするという方法でも利用できます。

精米の手間がかかっていないので、玄米の方が安く購入できます。「静岡・焼津のお米 田の息吹」では、2キロあたり150円ほど玄米の方が安くなっています。

1キロあたり900円程度

オイシックスも同じくらいお米が高いので、この2つの間に差はありませんが、スーパーで販売されているお米の値段と比較するとかなり高いです。

静岡・焼津のお米 田の息吹 (白米)の値段を、オイシックス・イオンのお米の1キロあたりの値段を比較してみました。

坂ノ途中おいしっくすイオン(トップバリュベストプライス 国産米)
914円907円319円

イオンはトップバリュベストプライスの商品なので特に安いですが、普通のスーパーでもお米は5キロ2043円程度が多いので、毎日食べるものと考えるとかなり負担は大きく感じられます。

ちなみに、無農薬栽培でも安いお米は探せば見つかります。残留農薬ゼロがアピールされている熊本県産ひのひかり菊池米は、5キロのものが1キロあたり570円で販売されています。

高めではありますが、静岡・焼津のお米 田の息吹 (白米)は確かに味はおいしいので、気になる方は味を試してみるといいかもしれません。

坂ノ途中のひらがい卵

坂ノ途中の卵は、価格の高い「ひらがい卵」で、6個432円で販売されています。

飼育法以外は不明

坂ノ途中の「ひらがい卵」は、鶏が自由に動き回れるスペースを確保して飼育する平飼いを採用しています。普通の飼育方法よりコストがかかるため値段は高くなりがちです。

価格が高めの平飼い卵は、飼育方法である平飼い以外の、飼料などへのこだわりもある場合が多いですが、坂ノ途中のひらがい卵の商品ページでは特に紹介されていません。

複数の提携している養鶏場の卵で、養鶏場の指定はできない仕組みなので、平飼い以外の飼育方法は養鶏場ごとに異なるのかもしれません。

ノンホモ牛乳で有名な木次乳業も坂ノ途中と提携している養鶏場に含まれています。

イオンの価格の2倍

坂ノ途中の卵の値段を、オイシックスの同じ平飼い卵、イオンの普通の卵と比較してみました。(鶏インフルエンザの影響で価格変動が激しい時期の情報ですので、今後価格が変更される可能性もあります)

坂ノ途中オイシックスイオン(トップバリュ オメガ3)
432円462円235円

坂ノ途中のひらがい卵の値段は、イオンの約2倍、オイシックスと同程度です。平飼い卵は普通の卵よりも高めになるのは仕方ないので、平飼い卵としては標準的な値段だと思われます。

坂ノ途中の調味料・油・スパイス

坂ノ途中は、調味料・油・スパイスのジャンルの商品も比較的多いです。

ムソーなどの自然派食品業界では大手のメーカーのものもありますが、規模の小さいメーカーのものもあるようです。

オイシックスよりもさらに高め

坂ノ途中はイオンと比較するとどれも高いですが、加工品はオイシックスと比べても高いものがあります。

例えば、森田醤油店の丸大豆醤油(うすくち)は、360mlで535円です。「国産の大豆と小麦、天日塩を原料に使い、木桶で熟成した」というこだわりがあるそうです。

オイシックスで取り扱われている「木桶仕込み 国産丸大豆しょうゆ」も、大豆が国産で木桶仕込みな点は同じですが、1Lが670円と少しお安くなっています。100mlあたりの値段の違いは以下の通りです。

坂ノ途中オイシックスイオン(キッコーマン 濃口)
148円67円29円

塩に高価な天日塩を使うなど、様々なこだわりがあることから、値段が高くなっているようです。

森田醤油店は資本金300万円の小規模な会社ですが、デパートや紀ノ国屋などに商品を置いている高級メーカーです。森田醤油店の商品は、Amazonや楽天などの通販サイトでも購入できます。

丸大豆生しょうゆ200ml×3本セット【奥出雲町・森田醤油店】
【フレッシュボトルでお届け!こいくち「生」しょうゆ】 天然醸造の醤油を火入れせず、優しい生の香りを残したまま、フレッシュボトルに詰めてお届けします。

坂ノ途中の飲料(お茶・ジュース・豆乳)

坂ノ途中では、飲料としてお茶(茶葉など)、ジュース、豆乳の取り扱いがあります。このジャンルは比較的商品数が少ないようです。

お茶は、チャイや玄米茶、煎茶などがありますが、人気のあるタイプのお茶が網羅されているわけではなく、たまたま提携しているメーカーのものを扱っているような印象を受けます。

ジュースも同様で、一般的に人気の種類の取り扱いがあるわけではありません。レモングラスとゆずのコーディアルや山コーラといった、なじみのない商品が多いため、変わったものが飲みたい方には向ているかもしれません。

豆乳は、普通のスーパーでも取り扱われているマルサンの「国産大豆の無調整豆乳」と、木次乳業のものがあります。

坂ノ途中の乾物(粉・麺・豆など)

坂ノ途中には粉や麺、豆などの乾物もありますが、あまり種類が多くありません。

干ししいたけと鰹節はあるけど昆布はないなど、種類が偏っていますので、高級品のお取り寄せ感覚で使うことになるでしょう。

レシピサイト白ごはん.comの無添加ふりかけなどが販売されており、お米で作った白米麺や、中島菜のスパゲッティなどの珍しい商品もあります。

坂ノ途中のおやつ・ジャム・シロップ

坂ノ途中では、おやつ・ジャム・シロップも販売されています。

オイシックスなどの他の宅配食材サービスよりも、無添加度は高いものが多いようです。

ゲル化剤も無添加のジャム

坂ノ途中ではいくつかジャムが販売されていますが、基本的に無添加のようで、ゲル化剤も入っていません。

坂ノ途中で販売されている「soe farmのいちごジャム」の原材料はシンプルに3つのみです。

豊島産女峰いちご、粗糖、レモン果汁

素材にこだわったジャムでも、ゲル化剤だけは仕方ないということなのか、入っていることが多いです。ゲル化剤として多く使われるペクチンは別に危険なものではありませんが、自宅でジャムを作るときは使いませんよね。そのため、より自然な感じのジャムを求める方は、ゲル化剤不使用のジャムの方が好きかもしれません。

ペクチンは、果物にもともと含まれる成分なので、自宅で作るジャムはゲル化剤を入れなくても固まるのだそうです。市販のジャムにペクチンが入っている理由について東洋経済オンラインの記事が詳しく紹介していました。

「コスト削減」たのめにイチゴの量を減らすことで、まず「ペクチン」が少なくなるため、「固さ」「とろみ」がつきません

これを「ゲル化剤(ペクチン)」「増粘多糖類」で補っていきます。この「ゲル化剤」としての「ペクチン」は、果物から抽出して「化学的な処理」を施した食品添加物です。

東洋経済オンライン

価格は高め

坂ノ途中の商品ラインナップを見ると、農産物そのものは比較的安いですが、加工品はこだわりポイントが多く、全体的にお高めになる傾向があります。

先ほどのsoe farmのいちごジャムの100グラムあたりのお値段を、イオン・オイシックスと比較してみました。

坂ノ途中おいしっくすイオン(アヲハタ55)
702円384円149円

オイシックスの倍の価格がしますね。ペクチンだけでそこまで値段が変わるとも思えないので、原材料を単一のブランドいちご(豊島産女峰いちご)にしていることが原因かもしれません。

坂ノ途中の商品ラインナップを見ると、農産物そのものは比較的安いですが、加工品はこだわりポイントが多く、全体的にお高めになる傾向があります。

坂ノ途中の海ノ向こうコーヒー

坂ノ途中は特にコーヒーに力を入れているそうで、自社ブランドの「海ノ向こうのコーヒー」を含め、多くの種類のコーヒーを販売しています。

バリ・ラオスなど産地も様々なシングルオリジンコーヒーが販売されているので、コーヒーに興味がある方にはいろいろな味が楽しめておもしろいかもしれません。

出典)坂ノ途中

坂ノ途中は野菜特化の特徴あるサービス

坂ノ途中は、あくまでおいしっくすと比べて、ではありますが、野菜そのものは比較的安いようです。しかし、加工品は非常に高い印象があります。

ここまで高いと十分な需要があるのか?という気がしてならないのですが、普通のお店ではなかなか取り扱いがない商品もあり、見ている分には楽しいです。

お肉系の取り扱いが一切ないのが使いづらいポイントですが、お試しセットでお野菜がおいしく感じたのであれば、継続してみてもいいかもしれません。