大地を守る会は共産党と関係があるのか気になる方もいるようです。
結論から言うと、「日本共産党」とは直接の関係はなさそうです。ただし、共産党を生ぬるいと批判してきたもっとやばめの共産主義的思考の派閥に属していた人(藤本敏夫さん)が初代会長を務めています。
しかし、現在はオイシックスと経営統合していて、サービス内容は完全な営利企業風になっています。子会社になったのではなく、「オイシックス・ラ・大地株式会社」という一つの会社になっています。
大地を守る会トップだった藤田和芳さんは会長、オイシックストップだった髙島 宏平は代表取締役社長というポジションについているので、どちらかというと社内では旧オイシックス出身の方の影響の方が強いと思われます。そのため、大地を守る会の創業者の思想についてはそこまで気にしなくてもいいかもしれません。
この記事では、大地を守る会と共産主義の関係について調べてみました。
初代会長はバリバリの活動家
初代会長である藤本敏夫さんは、「元全学連委員長」という経歴があり、バリバリの左翼活動家です。
しかもそれを隠すことなく、大地を守る会の公式サイトで紹介しています。
奥さんは加藤登紀子
「大地を守る会」は、「大地を守る市民」という団体が母体となっていて、この団体を立ち上げたのが藤田和芳さんという方です。現在は「オイシックス・ラ・大地株式会社」の会長を務めています。
初代会長である藤本敏夫さんは後から「大地を守る市民」の活動に加わったそうです。藤本敏夫さんの奥さんが加藤登紀子さんという有名な歌手で、資金的な支援も受けていたということです。
藤本敏夫さんはもう亡くなっているので今話題になることは少ないですが、加藤登紀子さんはたびたび炎上していて、かなりの左翼であるということは有名です。
加藤登紀子さんは、ジブリ映画の紅の豚のテーマ曲である「さくらんぼの実る頃」を歌った方です。
歌手なのですが、東大出身の方でもあり、ツイッターで政治的な発言をして炎上することもあります。最近でも、タリバン政権の復活について「96年のタリバン政権は、2001年9.11のテロの後アメリカによって崩壊させられたのです。その復活は、アフガン人の宿願だったはず。」とツイートして話題になりました。現在はツイートは削除されているようですが、Togetterでまとめられています。
左翼慣れしていない方にはこれが左翼っぽいということがあまり伝わらないかもしれませんが、ものすごく左翼っぽいです。アメリカが圧倒的軍事力で発展途上国を苦しめているのがよくない、みたいな考え方は左翼に強いです。
元全学連委員長
奥さんはガチガチの左翼ですが、藤本敏夫さんご本人はどうだったでしょうか? 驚いたことに、藤本敏夫さんの経歴は全く隠されることなく、むしろ積極的に大地を守る会の公式サイトで紹介されています。
1975年8月19日の「大地を守る市民の会」設立集会は、マスコミでも小さく取り上げられた。そのニュースを見てやってきたのが、藤本敏夫さんである。
藤本敏夫、元全学連委員長。「火の出るようなアジテーション、演説の天才だった」と藤田から聞かされたことがある。防衛庁突入なる過激な行動を指揮したカドでお縄を頂戴し、服役中に東大出身の歌手・加藤登紀子さんと結婚する。
逮捕歴もある過激派のようですね。
ちなみに「全学連」は設立当初は日本共産党と密接な関係がありましたが、共産党を批判する流れが強まり、共産党を支持しない全学連と、支持する全学連に分裂します。
藤本敏夫さんが所属していたのは、共産党を支持しない方の全学連なので、共産党とのつながりは薄そうです。
「共産党ではないがもっとやばい団体」の委員長だったということになるのですが、過激な行動をしていたのは学生時代の話です。大人になってからも過激だったとは限りませんよね。
音楽家の坂本龍一さんも、学生時代は同じような過激な活動にかかわっていたそうです。
高校に入り、すぐに学生運動の『洗礼』を受けました。ある日、学校に行くと、2年上の先輩が血のにじんだ包帯を頭に巻いていた。驚いて『どうしたんですか』と聞くと、『砂川でやられた』という。在日米軍立川飛行場の拡張に反対する砂川闘争でした。そのとき、映画『大脱走』の主役、スティーブ・マックイーンみたいで格好いいなと無邪気に憧れたのがきっかけです。それで社会科学研究会(マルクス主義の研究サークル)に出入りするようになりました
NIKKEI STYLE
今の坂本龍一さんを見てこわいなどと思う人は少ないですよね。藤本敏夫さんも大人になってからは穏健な考え方をしていた可能性はあると思います。
ChatGPTに聞いてみた
最近話題のChatGPTにも、大地を守る会と共産党が関係あるのか聞いてみました。ChatGPTの仕組みは、ネットの情報を分析して答えを出力していくというものなので、間違えることも多いです。
でも、自分が知らない情報を教えてくれたりもするので、たまに参考にはなります。ChatGPTからの回答はこちらです。知らないそうですね(笑)
私は認識していません。大地を守る会は、環境保護を目的とした非営利団体であるため、政治的な擁立や影響力はないはずです。共産党との関係については、公式な声明などがない限り推測することはできません。
さっそく内容が間違っていて、「環境保護を目的とした非営利団体」になっていますが、、、。
「共産党との関係については、公式な声明などがない限り推測することはできません。」というまじめな回答を返してきました。共産党の公式サイトの検索機能で「大地を守る会」と入力しても何も出てきませんので、公式な言及はない状態です。
高すぎて買いたくない
個人的には共産党とのつながりは気にしていません。そこそこの値段でおいしいものを提供してくれるのであれば買います。
直接的に共産党を支援しているようには見えませんが、仮に利益の一部を共産党が関わっている社会活動に回していたとしても全然かまいません。
ただし、それは「そこそこの値段」であればの話です。
品質に対して値段が高すぎると、「なにか余計な活動にお金を使いすぎて価格に転嫁されているのではないか」という疑惑が出てしまいます。
大地を守る会は値段が高すぎるので、あまり買いたくありません。
お試しセットを取り寄せて、スーパーの卵や野菜と食べ比べてみたところ、高い割には特においしいわけでもありませんでした。おいしくなかったとしても、無農薬なのであればその部分に価値がありますが、農薬の基準に関してもぼかしているように感じます。
オイシックス・らでぃっしゅぼーや・大地を守る会は3つとも同じ会社で、食べ比べても違いは正直わからないレベルなのですが、大地を守る会はかなりお高いように感じます。
同じグループのオイシックスとらでぃっしゅぼーや、それから別会社のビオ・マルシェや坂ノ途中と比べてどうしても大地を守る会が食べたい理由のある方以外は、他のサービスを選べばいいだけなので、大地を守る会と共産党のつながりを気にする必要はないのではと思います。
「無農薬」とちゃんと言い切ってくれるサービスがいいなら、坂ノ途中があります。