自然食

無添加のお好み焼き粉はどこで買える? 値段や原材料を調査

無添加お好み焼き粉

市販のお好み焼き粉には、うまみ調味料としてのアミノ酸や、ふくらし粉としてのベーキングパウダーや重曹が入っているため、完全無添加のお好み焼き粉はあまり売っていません。

重曹は安全性に問題がないと言われていますので、使われていてもいいのではないかと思いますが、重曹が入っていると「無添加」という表示ができなくなるため、その分探しづらくなります。

この記事では、お好み焼き粉によく入っている添加物や、無添加のお好み焼き粉がどこで買えるかについて紹介します。

お好み焼き粉に使われる添加物

お好み焼き粉によく使われる添加物には、このようなものがあります。

  1. アミノ酸
  2. ふくらし粉
  3. 乳化剤等

アミノ酸

スーパーで売っているお好み焼き粉には、ほとんどアミノ酸が入っています。

お好み焼き粉は、粉とだしを混ぜたものなので、鰹節などのだし材料が原料として入っています。それに加えて、うま味を強くするためにアミノ酸が足されています。

スーパーでよく見かける「日清 お好み焼粉」の原材料はこのようになっています。

小麦粉、食塩、砂糖、デキストリン、風味原料(かつおぶし粉末、こんぶ粉末、煮干し粉末)、かつおエキス粉末、こんぶエキス粉末、かつおぶし調味料、かつおぶしエキス粉末/加工でん粉、ベーキングパウダー、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類

増粘多糖類などほかの添加物も入っていますが、スーパーで買えるお好み焼き粉の中では比較的シンプルです。急にお好み焼き粉が食べたくなったときに、この程度ならギリギリありかなと思い、我が家ではたまに使っています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

日清 お好み焼粉(500g)【日清】
価格:500円(税込、送料別) (2023/5/7時点)


ふくらし粉

ふくらし粉としてはベーキングパウダーや重曹などが入っていることが多いです。どちらも添加物に区分されます。

ふくらし粉が入っていた方が食感がふわふわになりますが、入っていなくてもお好み焼きはできます。

ただ、ふくらし粉を入れていないお好み焼きは種類が少ないようです。

なんらかのふくらし粉が入っていると無添加とは表示できなくなりますが、重曹など安全性に問題がないと言われているふくらし粉の場合もあります。ふくらし粉が入っている場合は、どのふくらし粉が入っているか確認して、買うかどうか決めるといいのではないかと思います。

そのほかの添加物

アミノ酸やふくらし粉以外にも乳化剤などの添加物が入っていることもあります。

これまではスーパーで買うとしても比較的シンプルな日清のお好み焼き粉だったのですが、先日夫がニップンのお好み焼き粉を買ってきて、添加物の多さに驚きました。

小麦粉、でん粉、糖類(砂糖、ぶどう糖、乳糖)、コーンフラワー、食塩、かつお節粉末、山いも粉、昆布粉末、全卵粉、植物たん白加水分解物、ベーキングパウダー、調味料(アミノ酸)、増粘剤(グァーガム)、乳化剤、カゼインナトリウム、(原材料の一部に大豆を含む)

増粘剤(グァーガム)、乳化剤、カゼインナトリウムなど余計なものがいろいろ入っていますね、、、。

健康への影響も心配ですし、こういう余計なもの添加系はなるべく避けたいですね。

無添加のお好み焼き粉のメーカーは?

Amazonや楽天で「無添加 お好み焼き粉」と検索するといくつか候補が出てきます。しかし種類はあまり多くはありません。

それに価格が非常に高いことが多いです。

ここでは、Amazonや楽天で検索して出てくる商品がどのようなものかを紹介します。

なかやまきんに君プロデュース きんにくお好み焼き粉

「なかやまきんに君プロデュース きんにくお好み焼き粉」は、小麦粉の代わりに大豆粉を使ったグルテンフリーの商品です。

なかやまきんに君 プロデュース きんにく お好み焼き粉 250g 大豆プロテイン 小麦粉不使用 米粉 高タンパク 糖質オフ グルテンフリー
大豆粉と米粉で作ったグルテンフリーのお好み焼き粉。小麦粉不使用、高たんぱく、低糖質、食品添加物無添加。【1食50gあたり たんぱく質20g】

なかやまきんに君がプロデュースしていて、タンパク質がたくさん取れることが売りになっています。筋肉を作るためにはタンパク質をたくさん摂取することが重要なのですが、味気ないプロテインではなく、お好み焼き粉でタンパク質を取ろうというコンセプトのようです。

夫がなかやまきんに君の動画をよく見ているので、プロデュースした商品があるのは知っていました。名前だけ貸したというより、なかやまきんに君ががっつり関わっているようです。ほかにもプロテインなどが売っているのですが、高いけど高品質の商品として売り出しています。

お値段は確かに高いです(笑)

Amazonでは250gのお好み焼きが1469円で販売されています。ほかの無添加お好み焼き粉は、Amazonや楽天では高いけど公式サイトを見るともっと安くなっていることが多いです。しかしこの「なかやまきんに君プロデュース きんにくお好み焼き粉」は、販売サイトのアレラを見ても値段は変わらず1469円です。

無添加のお好み焼き粉というだけであればもう少し安いものも売っているので、この商品はプロテイン系に興味のある人向けの商品ですね。

1食分50gを食べると、1日に必要なたんぱく質の3分の1にあたる20.27g摂取でき、糖質も60%オフされているそうです。

太郎フーズ 極上無添加お好み焼き粉

「太郎フーズ 極上無添加お好み焼き粉」は、大阪名物である食い倒れ人形がパッケージに書いてある商品です。食い倒れ人形のせいであまり自然派的なイメージにならないのですが、実は山長商店という老舗のだしの会社が作っています。

太郎フーズ 極上無添加お好み焼き粉
使用する原材料には徹底的にこだわり、4種の国産の節、北海道 道南産の昆布、国産小麦粉を使用し、化学調味料不使用での商品化となりました。

お好み焼きの味にはだしが大きな影響を与えますが、だし専門の会社ということで期待が持てますね。4種の国産の節と北海道 道南産の昆布が入っているそうで、もちろん化学調味料(アミノ酸)は無添加です。

食い倒れ人形のせいで本格派だと思ってもらえないことは山長商店も想定しているようで、わざわざ企画モノではないとアピールしています。

くいだおれ太郎で有名な太郎フーズさまとのコラボ企画で、大阪と言えば「粉もん=お好み焼き」そして「だし」という大阪の食文化の象徴的な商品として、私たち山長商店のだしを使った「くいだおれ太郎の無添加 お好み焼き粉」を作りました。

こちらの商品はいわゆる企画モノではございません。私たち山長商店が関わるのであればと、大阪の食文化を伝えるという重要なミッションを遂行する為、太郎フーズさまと共に、使用する原材料には徹底的にこだわり、4種の国産の節、北海道 道南産の昆布、国産小麦粉を使用し、化学調味料不使用での商品化となりました。

原材料はこちらで、ふくらし粉なども入っていないシンプルな原材料です。

小麦粉(小麦(国産))、でん粉、食塩、砂糖、やまいもパウダー、風味原料(鰹節粉末、宗田鰹節粉末、サバ節粉末、昆布粉末、ムロアジ粉末)、(一部に小麦・やまいも・さばを含む)

こちらもAmazonで買うと300gが1,400円となっていてかなりお高いです。おそらく、送料分が乗っているせいです。

販売元の山長商店の通販サイトで買うと648円なので、送料は別途かかりますが半額以下になります。山長商店の他の商品と合わせて購入して送料を浮かすことができるのでしたら、公式サイト経由で購入するのがおすすめです。

山芋入りお好み焼きミックス

「山芋入りお好み焼きミックス」は、自然派食品のメーカーとして知名度のある創建社が作ったものです。

無添加 山芋入りお好み焼きミックス 200g
国産小麦の小麦粉使用。動物性原料、化学調味料、食塩不使用。小麦澱粉、山芋粉、昆布粉末を加えました。

「山芋入りお好み焼きミックス」は、非常にシンプルな原材料となっています。

小麦粉(小麦(国産))、小麦澱粉、山芋粉、昆布粉末

ここまでシンプルだと、味の面でさすがに不安になりますね。「動物性原料不使用」を売りにしているので鰹節をだしとして使えないのはわかりますが、、、。こんぶだしメインで味付けされた自然派ポテトチップスがおいしくなかったので「山芋入りお好み焼きミックス」もあまり期待はできません。

https://natural-food.site/%e3%81%be%e3%81%9a%e3%81%84%e3%83%9d%e3%83%86%e3%83%81/

こちらもAmazonで買うとかなりお高いのですが、創建社の通販サイトでは200グラム432円で販売されています。

創建社は調味料やお菓子などいろいろなものを当てていますので、まとめ買いして送料を浮かせやすいです。

無添加のお好み焼き粉の買い方

無添加のお好み焼き粉は、普通のスーパーにはまず売っていないので、自然派食品の中でも買いにくいものになります。

購入方法としては、以下のようなものがあります。

①Amazonや楽天で購入する

②メーカーのサイトで購入する

③生協で購入する

④オイシックス等で購入する

Amazonや楽天で購入する

無添加のお好み焼き粉は種類が少ないです。公式サイトで見ると、お値段は普通のお好み焼き粉よりも少し高い程度なのですが、Amazonで楽天に出品されているものは公式サイトよりもかなりお高い設定にしてあることが多いです。送料相当分なのかもしれません。

「太郎フーズ 極上無添加お好み焼き粉」はAmazonでは公式サイトの倍以上の価格になっています。

そのため、Amazonや楽天以外の方法で購入できるのなら、そちらの方がいいでしょう。

メーカーのサイトで購入する

Amazonや楽天で購入すると高くなってしまいがちなので、メーカーの直販サイトで購入するという方法もあります。

送料の問題が出てくるので、そのメーカーの商品のみで数千円買わなければお得にはならないのでハードルの高い方法でもありますが、創健社など商品のバリエーションがある会社であれば買いやすいです。

生協で購入する

生協で販売されているお好み焼き粉は、化学調味料(アミノ酸)は入っていなくても、ふくらし粉は入っているものが多いようです。

そのため完全に無添加ではないのですが、ふくらし粉に使われている材料の安全性が確認できるのであればほとんど無添加と考えてそうした商品を購入するのでもいいかもしれません。

同じ生協のお好み焼き粉でも、生活クラブは無添加、東都生協は膨張剤のみ、CO-OPブランドのお好み焼き粉はアミノ酸も入っている、など各生協で違いがあります。

メーカー原材料
生活クラブ小麦粉(小麦(国産))、やまいも粉末、食塩、ホタテエキスパウダー、かつお節粉末、昆布粉末
東都生協白米粉(白米(国産))、ばれいしょでん粉(遺伝子組換えでない)、発芽玄米粉(発芽玄米(国産米))、食塩/加工でん粉、膨張剤
CO-OP小麦粉(国内製造)、砂糖調製品(砂糖、小麦粉)、食塩、かつおぶし粉末、こんぶエキス粉末、やまいも粉末、かつおエキス粉末、にぼし粉末、香辛料、こんぶ粉末、かつおぶしエキス粉末/加工でん粉、膨張剤、調味料(アミノ酸等)

CO-OPブランドの商品とスーパーと変わらない大手ブランドの商品しか置いていない店舗型の生協は、添加物に関する意識はゆるゆるなので、生協に置いてあるものだからと信じて買ってしまうと添加物まみれだったりします。

今回夫が買ってきた添加物山盛りのニップンのお好み焼き粉も、都内に多数店舗があるコープみらいで買ったものだそうです。原材料表示をいちいち確認するのは手間だけど、私が日頃添加物がどうのとうるさいからわざわざコープまで行って買ってくれたそうなのですが、、、。

小麦粉、でん粉、糖類(砂糖、ぶどう糖、乳糖)、コーンフラワー、食塩、かつお節粉末、山いも粉、昆布粉末、全卵粉、植物たん白加水分解物、ベーキングパウダー、調味料(アミノ酸)、増粘剤(グァーガム)、乳化剤、カゼインナトリウム、(原材料の一部に大豆を含む)

オイシックス等で購入する

オイシックスなどの自然派系の宅配食材サービスでも、お好み焼き粉は販売されています。ふくらし粉は入っていますが、比較的シンプルな原材料になっています。

オイシックスで販売されている桜井食品のお好み焼き粉の原材料はこちらです。

小麦粉、混合節粉末(かつお、さば)、やまいも粉、馬鈴薯でん粉、昆布パウダー、食塩、椎茸パウダー、膨張剤(重曹)

桜井食品は自然食品に特化したメーカーなので、安心ですね。

おいしいとは限らないので注意

植物性原料のみの創健社の「山芋入りお好み焼きミックス」が一番不安ですが、無添加お好み焼き粉は味がおいしいとは限りません。

大手メーカーがうまみ調味料として使っている化学調味料(アミノ酸)が使えないので、アミノ酸がなくなった分を自然のだしで補うことができている商品でなければ、薄味に感じてしまうと思います。

アミノ酸は健康に害があるものではないのですが、アミノ酸が嫌だということであればマヨネーズも無添加マヨネーズを使うことになりますよね。

[創健社] 有精卵 マヨネーズ あっさり まろやか仕立て
有精卵 マヨネーズ (アミノ酸等の調味料は不使用)

そうすると、お好み焼きを食べた後の「おいしい感」は相当犠牲になると思います。

お好み焼き粉に関しては、定義上の無添加にこだわらず、ふくらし粉は重曹だけならokとか、アミノ酸は許容するとか、柔軟な基準で対応するのがいいのではないかと思います。