Googleで「無添加ママ」と検索する際、「うざい」に次いで「こわい」が検索されているようです。
「うざい」はどちらかというと、他人に干渉する系の方のことですよね。それに対して「こわい」は、こだわりが強すぎて引いてしまうという感じのことを指すのだと思われます。
ガチガチの無添加ママ(自然派ママ)だった実母の場合、他人の前では自然派感を出さなかったので、うざいタイプではなくこわいタイプでした。
「自然派ママがこわい」というタイトルでママスタに投稿された文章を見てみたのですが、ガチの無添加ママだとこれくらいのことは誇張ではなくてやっています。
予防接種は毒!
お菓子は食べさせない!
洋服は絶対に綿
よくわからない水を飲んでいる
薬を飲まずに治す
市販のシャンプーはダメ
布ナプキンを愛用何かに取り憑かれてるのかな?
今回は、無添加ママ(自然派ママ)がどこまでやっているかを、母の実例で紹介します。
予防接種・薬はNGなの?
実家では、予防接種のことで何か言われた記憶はありません。学校で受けるものは普通に受けていました。
コロナワクチンのときも母親はワクチン打ったと聞きました。
しかし、病院や市販薬は基本的にNGでした。
しかし、ワクチン反対と市販薬NGは厳密には考え方が違うので、片方だけこだわるということもあるかもしれません。
ワクチン反対の方は、病院などで行われている普通の治療(自然派的には「西洋医学」と呼んだりする)を信じない傾向が強いようです。一方、市販薬NGの方の中には、西洋医学を否定しているわけではなく、むしろ効果がありすぎて「体の自然治癒力を弱くする」と考えて避けているだけの方もいます。
そういう方は、ほんとうに重病になったらたぶん普通に病院に行きます。
実家の母親は自然治癒力派の人だったのでワクチンに関して何も言っていなかったのかもしれません。
お菓子は食べさせない?
お菓子を全く食べさせない無添加ママは少ないのではないでしょうか?
ただ、スーパーに売っているお菓子NGのご家庭は多いと思います。
スーパーNGだとどうなるかというと、こだわり度に応じて以下のような制限がつきます。
①洋菓子や和菓子の専門店のものならOK
②生協のお菓子ならOK
③手作りのお菓子ならOK
④砂糖が入っていなければOK
私の実家は、①から③までOKだったので、お菓子を食べられないということはありませんでした。
子供の成長の面を考えると、ごはんの間に「おやつ」は必要です。なのでおやつを禁止している無添加ママは少ないと思うのですが、「お菓子ではなくおやつ」と考えて、砂糖の入っていないふかし芋などの修行メニュー的なものを出しているかもしれません。
記憶がはっきりしてきた小学校以降を思い返してみると、生協などのお菓子を食べていましたが、もっと古い幼稚園時代の記憶だと、「〇〇いも」と呼ばれていた謎の粉を母親が団子にしておやつとして出されていました。
「〇〇いも」が思い出せず、すっきりしなかったので母親に聞いてみたのですが、覚えていないそうです。
健康によいとされているきくいもだったかもしれません。
子供が砂糖を過剰摂取することが心配されているので、「砂糖なし育児」を実践している無添加ママもいるようです。
洋服は絶対に綿?
洋服は絶対に綿ルールはありました(笑)
化学繊維の服が肌に直接触れると、かゆみやかぶれなどが発生する可能性があるそうですが、、、。
プラスチックなども必要最低限は使いますが、無添加ママである実母は基本的に石油製品が嫌いなので、洋服は綿ルールの理由は詳しく聞いたことがありません。
洋服の原材料を認識しだすのはだいぶ年齢が上がってからですが、そのころは自分の家の無添加生活が普通ではないのだと気づいていたので、「あー、またね」くらいの感覚で流していました。
小さいころは、確かに化学繊維の服が肌に触れるとなんとなく違和感があったし変なにおいがしたように思い、個人的にも好きではありませんでした。
でも今は毎日ヒートテックを着ています。
自分が鈍感になったのか化学繊維の質が上がったのかはわかりません。
上質なもの志向
自然派の方は、単に自然であればいいというわけではなくて、「本物志向」「上質志向」の傾向がある人が多いように思います。
私の母親も完全にこのタイプだったので、買う洋服はデパートにあるバーバリーが多かったです。
中学生になって、「〇〇のブランドの服かわいいけどTシャツが8000円もするのー」と友達が話していたのを聞いたとき、Tシャツ1枚8000円は一般的に見て高いんだということを初めて知ったくらいです。バーバリーだと1万円は確実に超えます。
ただ、全部バーバリーにできるほど裕福だったわけではないので、小学校高学年になるまで母親が手作りした本当にダサい服を着せられていました。高級ブランドの服か、手作りかだったので落差がひどかったです。
同級生とかがジーンズなどをはき始める時期に、綿100%の、ゆるゆるサイズの明るい黄色のズボンをはかされたりしていたのでかなり恥ずかしかったです。
大人になって自分で安い服を買うようになって、バーバリーの服はただ高いだけではなくて生地や縫製がしっかりしていて、それだけの価値はあるのだなというのがわかったので勉強になったといえばなったのですが、本当に恥ずかしかったです。
下手すると子供の心にトラウマを残すので、手作り服は小学校に入る前にはやめるのがおすすめです。
よくわからない水を飲んでいる?
水は確かに買って飲んでます。
ただ、天然水はミネラルが入っていますし、水道水のように消毒用の薬品が入っているわけではないので、水道水よりも天然水の方が優れているのは事実なのではないでしょうか。
なのでよくわからない水を飲んでいるというよりは、お金を払って天然水を買っているだけの人が多いと思います。
「飲めばものすごく健康になれる神の水!」みたいな売り文句の怪しい水を信じ込んで飲んでいる場合は、「よくわからない水を飲んでいる」というように見えてしまうかもしれません。
市販のシャンプーはダメ?
実家では、市販のシャンプーはNGでした。
市販の洗剤がダメな理由と同じで、汚れを落とすために「合成界面活性剤」という成分がダメなんです。
なので、「せっけんシャンプー」というものが使われます。
リンスも通常超自然派素材のものが無添加シャンプーとセットで売っているので、それを使います。
無添加シャンプー専用リンスの原材料はこちらです。
水、グリセリン、クエン酸、エタノール、クエン酸Na、キサンタンガム
この素材で髪がつやつやになるわけがありませんから、椿などの市販シャンプー・リンスをつかった場合とはかなり仕上がりに違いが出てしまいます。
中高生は化粧ができませんから、その分髪にこだわったりしますよね。その時期に無添加シャンプーとリンスを使わされるのはかなり不満がたまります。
でも、無添加ママが自然派シャンプーを使う気持ちはわかります。リンスってかなり髪に成分が残りますし、毛穴から化学物質が入ると考えると気になりますよね。
そんなに長生きしたいわけでもないし、多少化学物質が入っても構わないと思って私は普通のシャンプーを使っていますが、姉はいまだに無添加シャンプー派です。
ただ、母親が買っていた生協系のシャンプー・リンスではありません。自然派素材という制限の中でなるべく市販品に効果を近づける努力をした企業のものを自分で探して買っているみたいです。
布ナプキンを愛用?
布ナプキンもありますね(笑)
ただ、強制はされなかったので子供には普通のナプキンを買ってくれていました。
やはり漏れのリスクは高くなるので、学校で漏れてしまうとかなり嫌な思いをしてしまうからかなと思います。
自然派系ではなく美容系サイトで紹介されている布ナプキンのメリットには以下のものがあるそうです。
・蒸れやニオイが気にならない
・かゆみやかぶれが軽減される
・繰り返し使えて経済的
・ゴミが出ない
・自分の体と向き合える
・買い置きが不要
・冷えが解消される
確かにそういうメリットもあるのでしょう。しかし、無添加ママ的には、紙ナプキンには化学物質が入っているのでそれが皮膚に触れるのを避けるために使わないという目的が大きいです。
「布ナプキンは頭おかしい」説
「布ナプキンは頭おかしい」という声もネットではあるそうです。
まぁ、、、ものすごく手間がかかりますし大変そうなので、そう思ってしまう気持ちもわかります。
かゆみやかぶれは確かに起きることはあるので、体質的に布ナプキンが快適だから使っている人もいると思います。
しかし、紙ナプキンについている化学物質に触れるのがいやだからという理由になると、こだわりが強すぎてちょっと怖い感じは確かにしますね。
ご近所づきあいの方が大事
ガチ無添加ママの母親を近くで見ていて、マヨネーズまで手作りしていたのでこだわりがすごいなとは思っていましたが、こわくはなかったです。
少しでも口にしてしまうと大変なことが起きると考えてるような感じがあったり、添加物入りのお菓子などを自分の子供の目に入らないようにするよう他のママにも強要するような感じがあるとこわい感が出てしまうのかもしれません。
私の母は、ガチすぎて理解されないのを十分わかっていたのだと思いますが、人前では自然派ママ感を出しませんでした。そのため、お隣の共働き家庭が外泊時に宅配食材サービスのキャンセルを忘れて代わりに食べてくれないかと頼んできたときは、普通に食べていました。
ヨシケイだったので添加物は入っています。
私の世代ではすでにスーパーの商品が添加物まみれだったので、同世代の中で毎日添加物を食べて育った子供もいます。しかし、深刻な健康被害が出ているわけではありません。日々気を付けているなら多少食べたところで大きな問題はないと考えられます。
ご近所さんの前で無添加ママ感を出してしまい、「うちはそういうの食べないから」と言ってしまうと逆に子供が近所に溶け込みにくくなる可能性がありますので、人前で無添加ママを出すのは慎重にした方がいいかもしれません。