餃子って、野菜とお肉を同時に食べることができて便利ですよね。子供も大好きな料理です。ただし作るのがとてもめんどくさいです。
忙しかったとき、週2回くらい冷凍餃子を食べれば手抜きできて健康にもいいのではないかと考えて、冷凍餃子をいろいろ探してみたことがあります。
健康のためにと思って探しているのに添加物が入っていたら意味が薄れるので、探したのはもちろん無添加餃子です。
この記事では、無添加餃子にはどのようなものがあるのかや、スーパーの餃子にはどれくらい添加物が入っているのかについて紹介します。
完全な無添加餃子は少ない
完全な無添加餃子はあまり多くありません。
工場で大量生産している商品には基本的になんらかの添加物が入っていますので、無添加餃子となると、手作り餃子が多くなります。そして手作り餃子は高いです(笑)
手作り餃子
少しだけ添加物が入った無添加に近い餃子は比較的安く販売されていますし、無添加餃子を作るのがすごく難しいということではおそらくありません。
購入方法はアマゾンや楽天などのネット通販になりますが、無名店がわざわざ手作り餃子を冷凍で販売することはあまりないので、有名店の餃子になることが多いです。そのため余計にお高くなってしまいます。
例えば、巣鴨にある中華食堂「清緑園」が冷凍で販売している無添加餃子の「巣鴨餃子」は、48個で3980円です。1個あたり82円です。
スーパーの冷凍食品だと、「味の素冷凍食品 ギョーザ」が12個入り235円なので、1個あたり19円です。かなりお値段は違いますね。
無名メーカー
名前を聞いたことがないメーカーでよければ、ネット通販で購入する無添加餃子でももう少しコストを下げることはできます。
例えば、以下のような商品です。
メーカー・商品名 | 1個あたりの価格 |
RELIGHT・無添加 国産 黒豚もちもち生餃子 たっぷり120個入り | 44円 |
原田食品・原田屋 無添加 生餃子 | 41円 |
原田食品のものは、無添加表記は嘘ではないですが、原材料に「乳化植物油脂」が含まれているのが気になりました。マーガリンなどと同じく、体に悪いといわれるトランス脂肪酸が含まれるものではないかと思います。マーガリンNGの方はこの商品は避けた方がいいかもしれません。
キャベツ、小麦、豚肉、ニラ、生姜、ガラスープ、ゴマ油、食用大豆油、ニンニク、食用植物油脂、コショウ、塩、乳化植物油脂、チキンエキス、(原材料の一部に小麦、大豆、鶏肉、豚肉、ゴマを含む)
生協
生協に加入しないといけないので手間ではありますが、自然派の生協であれば、無添加餃子を比較的安く購入することができます。
ただし、生協ならすべて無添加餃子というわけではありません。無添加にこだわるところと、安全性が確認されているものに限っていますが種類としてはかなり添加物を使っているところがあります。
生協 | 原材料 | 1個あたりの価格 |
生活クラブ | 具(野菜(キャベツ(国産)、白菜(国産)、玉ねぎ(国産)、にら(国産)、しょうが(国産)、にんにく(国産))、豚肉(国産)、豚脂(国産)、オイスターソース(大豆(遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別)・小麦を含む)、でん粉(ばれいしょ(国産))、ごま油、しょうゆ(大豆(遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別)・小麦を含む)、発酵調味料、練りごま)、皮(小麦粉(小麦(国産))、食塩)、打ち粉(でん粉(ばれいしょ(国産))) | 26円 |
東都生協 | 野菜(キャベツ(国産)、たまねぎ、にら、にんにく、しょうが)、豚肉(国産)、豚脂、粒状大豆たん白、しょうゆ、でん粉、ごま油、食塩、砂糖、たん白自己消化物、酵母エキス、こしょう、皮(小麦粉、食塩)、(一部に豚肉・大豆・小麦・ごまを含む) | 18円 |
COOP | 野菜(キャベツ、にら、しょうが、にんにく)(国産)、皮(小麦粉、砂糖、食塩、乳化油脂、大豆粉)、食肉(豚肉、鶏肉)(国産)、豚脂、しょうゆ、粒状植物性たん白、砂糖、ごま油、みりん、オイスターソース、みそ、がらスープ、こしょう、食塩、唐辛子/加工でん粉、調味料(有機酸等)、pH調整剤、着色料(カラメル) | 不明 |
生活クラブの餃子は、一般の家庭で手作り餃子を作るときとだいたい同じ原材料で作られています。一方東都生協になると、「粒状大豆たん白」「たん白自己消化物」といった添加物っぽい材料が入ってきます。
この2つは、天然の材料から作られているため、法律上は添加物には区分されていないそうです。そのため一応無添加といえば無添加ですが、「無添加⁼家庭で作るのと同じ方法で作った」というような認識の方からすると無添加ではないかもしれません。そのあたりが法律と一般の感覚が少し違うところですよね。
一方、同じ生協といってもCOOPは添加物は普通に入れています。
無添加フルーツジュースの記事などでも取り上げましたが、これまで調べたCOOPブランドの商品はすべて添加物が入っていました。
この赤いCOOPのマークは、生協が複数集まった「日本生協連」のマークなので、複数の生協で売られています。
生協も、集まると自然派食品に本気のところと、幅広い層に受け入れられる価格帯の方を選ぶところがあるようです。このCOOPのマークの食品には、比較的添加物が使われています。(安全性が確認されたもののみに絞っているようですが)
なので、生協だからといって信じて買うと残念な結果になります。
COOPよりはおいしっくすなどのような少し高めの生協以外の宅配サービスの方が無添加度は高いです。
高めの食品宅配サービスにもある
少しお値段高めの食品宅配サービスでは、無添加餃子・または添加物少な目の餃子が販売されています。
宅配サービスや生協で販売されている餃子の原材料はこのようになっています。参考のために、味の素の餃子の添加物も掲載しています。
会社名 | 商品名 | 原材料 | 1個あたりの価格 |
おいしっくす | レディガーリックを使った!にんにくたっぷり餃子 | 具[野菜(国産(キャベツ、玉ねぎ、にら、しょうが、長ねぎ、にんにく))、豚肉(国産)、豚脂(国産)、粒状大豆たん白、でん粉、しょうゆ(大豆・小麦を含む)、オイスターソース(大豆・小麦・いかを含む)、ごま油、砂糖、食塩、酵母エキス、魚醤、清酒]、皮[小麦粉(小麦(国産))、でん粉、なたね油、食塩]、打ち粉[でん粉] | 38円 |
ISETAN DOOR | [銀座 飛雁閣]海鮮円盤餃子 | 皮(小麦粉(国内製造)、還元水飴、植物油脂、食塩)、キャベツ(国産)、エビ(ベトナム産又はフィリピン産又はその他)、豚肉、ホタテ、イカ、ニラ、精製ラード、植物油脂、ニンニク油、澱粉、砂糖、香辛料、醤油、食塩、葱、生姜、発酵調味料/酒精、(一部に小麦・えび・いか・豚肉・大豆・ごまを含む) | 35円 |
らでぃっしゅぼーや | 国産具材のファミリー餃子 | 原:具【野菜(国産(キャベツ、玉葱、にら、大蒜、生姜、葱))、食肉(国産(豚肉、鶏肉))、豚脂、醤油(大豆・小麦を含む)、粒状大豆たん白、塩こうじ、砂糖、鶏エキス、ごま油、粉末醤油、胡椒】、皮【小麦粉(小麦(国産))、澱粉、菜種油、食塩】、打ち粉【澱粉】 | 40円 |
味の素 | ギョーザ | 野菜(キャベツ、たまねぎ、にら、にんにく)、食肉(豚肉、鶏肉)、粒状大豆たん白、豚脂、砂糖、しょうゆ、なたね油、食塩、つなぎ(粉末状大豆たん白、卵白)、風味油、オイスターソース、ごま油、香辛料、調味エキス、酵母エキス、皮(小麦粉、でん粉、なたね油、食塩、粉末状小麦たん白、粉末状大豆たん白、大豆粉)/ 調味料(アミノ酸等)、乳化剤、クエン酸Na、増粘剤(増粘多糖類、アルギン酸Na)、塩化Ca、カゼインNa、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) | 19円 |
商品によっても異なるのですが、おいしっくす・ISETAN DOOR・らでぃっしゅぼーやでは、東都生協と同様、法律上添加物の区分に入るものは入っていない餃子が販売されています。
味の素のギョーザと比べるとかなりシンプルな原材料なので、本気でこだわりたい方以外はこれで十分なのではないかと思います。
生協系の無添加餃子と比べるとコスパは少し悪くなっています。
スーパーの餃子は添加物まみれ?
味の素のギョーザにはかなりの添加物が入っていましたが、ほかの製品はどのようになっているのでしょうか?
なお、値段はネットスーパーのライフのものを参考にしています。
商品名 | 原材料 | 価格 |
イートアンド 大阪王将 羽根つき餃子 | 皮(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、小麦たん白)、野菜〔キャベツ(国産)、はくさい、にら〕、食肉(鶏肉、豚肉)、豚脂、粒状植物性たん白、砂糖、しょうゆ、食塩、ポークエキス調味料、発酵調味料、ゼラチン、おろしにんにく、脱脂大豆加工品、植物油脂、おろししょうが/加工でん粉、乳化剤、pH調整剤、増粘剤(キサンタンガム)、安定剤(アルギン酸エステル)、グリシン、(一部に小麦・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む) | 17円 |
bibigo 王マンドゥ 海老&ニラ(王餃子 | 魚のすり身(イトヨリダイ、ショートニング、その他)、えび、野菜(にら、たまねぎ)、春雨、ごま油、とうもろこしでん粉、砂糖、食塩、えびパウダー、こしょう、皮(小麦粉、タピオカでん粉、食塩)/調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na)、(一部にえび・小麦・ごまを含む) | 64円 |
紀文・[冷蔵] お湯で3分水餃子 | 皮(小麦粉・食塩・乳化油脂・発酵調味液・小麦たん白・大豆粉)・野菜(キャベツ・玉ねぎ・たけのこ水煮・にら・にんにく)・食肉(鶏肉・豚肉)・粒状植物性たん白・つなぎ(でん粉・粉末状植物性たん白・乾燥卵白・動物性たん白)・しょうゆ・XO醤・蝦醤・植物油・しいたけ水煮・香辛料・ポークエキス・食塩・南乳(豆腐発酵調味料)・加工でん粉・調味料(アミノ酸等)・貝Ca・香料・(原材料の一部に卵・乳成分・小麦・えび・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む) | 16円 |
味の素以外のメーカーのを調べようと思いましたが、餃子製品では味の素の商品ばかりですね。
bibigo 王マンドゥは原材料は比較的シンプルなのですが、リン酸塩が入っているので残念です。値段が高いのは1個35グラムと大き目という理由もありようです。
紀文は比較的原材料がすっきりしていますが、香料が入っています。
プライベートブランドに無添加餃子はある?
比較的添加物に気を付けている、ライフ(ライフプレミアム・ビオラル)、イオン、セブンイレブンのプライベートブランドに無添加餃子があるかどうかを調べてみました。
ライフ
ライフには何種類かプライベートブランドがあるのですが、無添加が多いのは、高価格帯のライフプレミアムか、自然派のビオラルです。
餃子は両方で販売されています。しかし、添加物は公表されていません。
購入したユーザーがアマゾンのレビューに裏面写真を掲載していたのを参考にすると、ビオラルの「国産具材でつくった野菜餃子」の原材料はこのようになっています。
野菜(キャベツ (国産)、にら、 長ねぎ、 しょうが)、 皮 (小麦粉、植物油脂、 麦芽糖、食塩、 大豆粉)、 食肉(鶏肉、 豚肉)、豚脂、粒状植物性たん白、しょうゆ、砂糖、オイスターソース、香味油、食塩、酵母エキス、 小麦繊維、ごま油、発酵調味料、香辛料/加工でん粉、pH調整剤、酒精、酢酸Na、 唐辛子抽出物、(一部に小麦・ご ま・大豆・鶏肉・豚肉・魚醤(魚介類)を含む)
それなりに添加物を使っていますね。
大都市圏だと注文から4時間で自宅に届けてくれるのでたまに使っていますが、、、自然派を売りにしているにもかかわらず原材料をネットで公表しないというのは、公表したらイメージダウンになるのがわかっているからあえてなのかなと疑ってしまいます。
ライフのネットスーパーでは、味の素のギョーザなど大手スーパーのものも注文できますし、ビオラルも注文できるのですが、大手スーパーのものは原材料を出しているのに自社のビオラルのものは出さないのです、、、。
このあたりが気になってしまい、配送サービスを使いたいときだけしか利用していません。
イオン・トップバリュ
イオンはプライベートブランドのトップバリュで意外と無添加製品を売っています。
ただし、マークをよく見る必要があります。自然派製品は緑のマークです。間違って黄色のマークにしてしまうと、大手メーカーより添加物が入っていることもあります。
自然派製品を含む「トップバリュグリーンアイ」では、「Free From もっちり、つるんとした食感水餃子」が売っています。
原材料はこのようになっています。化学調味料不使用をアピールしている商品ですが、そのほかの材料もシンプルですね。
野菜[キャベツ(国産)、白菜(国産)、にんにく(国産)、しょうが(国産)]、豚肉(国産)、豚脂、粒状大豆たん白、砂糖、食塩、植物油脂(ごまを含む)、オイスターソース【かきエキス[かき、魚醤(魚介類)、水あめ、食塩、でん粉]、砂糖、デキストリン、食塩、酵母エキス】、香辛料、皮[小麦粉(国内製造)、水あめ、植物油脂(大豆を含む)、大豆粉、食塩]/加工でん粉
イオンは表示にないところでコストカットする傾向が強いので、「添加物少ないなら安心ね!」と思いづらいのですが、ほかの大手メーカーの餃子よりはましかもしれません。
私も遠くの自然派スーパーに行くのがめんどうなときはイオンの緑のマーク(トップバリュグリーンアイ)をよく買っています。最近はトルコ料理にはまっているので、オーガニックのラム肉を週1ペースで買っています。
セブンイレブン
セブンイレブンは、コンビニの中では比較的添加物が少ないです。
「7プレミアム 焼き餃子」の添加物にはなにがあるのか調べてみました。
野菜(キャベツ、たまねぎ、にら、にんにく)、食肉(鶏肉、豚肉)、豚脂、ごま油、発酵調味料、香辛料、食塩、でん粉ゼラチン、オイスターソース、ホタテエキス調味料、チキン風味調味料、皮(小麦粉、 なたね油、 粉末状小麦たん白、でん粉、しょうゆ、大豆粉、卵白粉)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、グリシン、キシロース、カゼインNa、乳化剤、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉ゼラチンを含む)
全然少なくなかったです(笑)
コンビニの餃子と比較すると、味の素のギョーザの方がまだ添加物が少ないですね。
高い餃子はおいしかった
一時期手抜きして栄養は確保するためにさまざまな商品を試してみたのですが、コスパのよい生協(生活クラブ)の無添加餃子で餃子を頻繁に食べていた時期もあります。
しかし、結構飽きてきます。生活クラブの餃子は無添加餃子であるにもかかわらず1個26円とお安いですから、味の方は劇的においしいわけではありません。
そこで、かなりお高めなのですが「命薬ぎょうざ」というものをアマゾンで購入してみました。
このようなこだわりがあるのでお値段は高く、大き目のサイズではありますが、「焼小籠包」8個入り・「お城餃子(肉汁)」8個入り・「命薬(ぬちぐすい)餃子(野菜)」15個入りのセットで5000円です。
国産厳選野菜と、自家製朝挽き肉の「北海道なかしべつミルキーポーク」を100%使用。
朝一番で小麦粉と水を練って皮(ドゥー)の固まりをつくり
一つずつ麺棒で皮を延ばし、秘伝の餡を包み込みます。
数が沢山作れない分、一つ一つ心を込めて「手づくり」しております。
ここまでこだわりを語っておいて無添加でなかったらイメージ商法がひどすぎると思いますが、なぜか公式サイトには「無添加」というキーワードがないので、冒頭では紹介できませんでした。
でも、味はとてもおいしかったです。日頃食べるようの餃子とは別に、ごちそう餃子も見つけてみると楽しいかもしれません。