稚内牛乳とは、Amazonや楽天などの通販サイトでの販売価格が1000mlで1170円を超える超高級な牛乳です。
牛乳の風味を活かすことができるものの、その分品質管理に気を遣わなければならない「ノンホモ牛乳」という牛乳であることや、乳牛が牛舎ではなく放牧で飼育されていることなどが、お値段が高くなっている理由です。
気軽に食べられるお値段ではありませんが、この稚内牛乳や、稚内牛乳で作ったアイスクリームはとてもおいしいと評判です。
この記事では、稚内牛乳とそのアイスクリームについて口コミなどを紹介します。
稚内牛乳とは?
稚内農業協同組合の「稚内牛乳」は、Amazonや楽天などの通販サイトで非常に高額で販売されているノンホモ牛乳です。
900ml×3本が3160円なので、1000mlに換算すると1170円です。
Amazonや楽天などの通販サイトで出品しているお店は、送料分を価格に含めているため、その分さらにお高くなっています。しかし、送料分を除いてもかなりお高めではあるようです。JAわっかないのサイトでは送料別の料金が記載されていますが、お値段は900ml×3本で1950円、1000mlあたりだと722円です。
稚内牛乳がこれほど高い理由は、3つ考えられます。
- ノンホモパスチャライズド牛乳
- 放牧型
- 大量生産ではない
ノンホモパスチャライズド牛乳
稚内牛乳は、「ノンホモパスチャライズド牛乳」という種類の牛乳です。牛乳の脂肪球を均質化していない(ノンホモ)という特徴と、低温殺菌(パスチャライズド)という特徴があります。
ノンホモパスチャライズド牛乳は牛乳の風味をなるべく損なわないための製法ですが、品質管理などが大変なので、その分コストがかかってしまいます。
ほかのメーカーのノンホモ牛乳も通常の牛乳と比べると値段はお高く設定されています。
しかし、1000ミリリットルあたり400~500円程度には収まることが多いので、稚内牛乳は特に高いお値段設定になっています。
会社名 | 商品名 | 価格 |
稚内農業協同組合 | 稚内牛乳 | 1170円 |
ビオラル | クリーム層のできる 牧場のおいしさそのままの牛乳 | 561円 |
オイシックス | 東毛酪農 ノンホモ牛乳 | 454円 |
木次乳業 | ノンホモ牛乳 | 448円 |
生活クラブ | ノンホモ牛乳 | 331円 |
放牧型
稚内牛乳の価格が高いのは、放牧型で飼育されていることもあるようです。
日本ではほとんどの牛は牛舎で飼育されていますが、一部の高級肉牛・乳牛は放牧型で飼育されています。放牧型の方がコストが高くなりますので、その分お値段も高くなります。
大量生産ではない
放牧型なのでお値段が上がるという理由はありますが、稚内牛乳はほかのノンホモ牛乳よりも高いお値段になっています。しかし、正直なところ味に大きな差は感じませんでした。
これには、作っているメーカーが小規模なのでコストを安くできないという理由もあるのではないかと思われます。
製造しているJAわっかないの公式サイトを見ても、大量生産が行われているようには見えません。
今まで稚内の牛乳は消費地である都会から遠いという理由からその全てがバターや、脱脂粉乳などの加工用として使用されてきました。
JAわっかない
そのため、今までは稚内に住んでいながら稚内の牧場で生産された美味しい牛乳を飲むことができませんでした。
牛乳の消費低迷が叫ばれている今、地元稚内の牛乳の美味しさを知ってもらいたく、「稚内牛乳」の製造販売をはじめることにしました。
ほかのノンホモ牛乳より高い分抜群においしいというわけではなさそうですので、おいしいノンホモ牛乳が飲んでみたいという方は、スーパーのライフが製造している「クリーム層のできる牧場のおいしさそのままの牛乳」がおすすめです。
稚内牛乳を飲んでみたらまずかった
稚内牛乳を実際に購入して飲んでみました。
感想としては、日が経ったノンホモ牛乳特有のまずい味が強く、もとの牛乳がおいしいかどうかはわかりませんでした。
すぐ発送されたはずなのに?
販売元から発送された翌日に都内で受け取りができました。受け取った時点で3日後が消費期限になっていました。
ノンホモ牛乳の消費期限は7日に設定されていることが多いですが、この稚内牛乳の消費期限は5日だそうです。ということは、販売元は製造したてのすぐのものを発送してくれたはずです。
それにもかかわらず、全くおいしくありませんでした。
日が経ったノンホモ牛乳の味がしてまずかっただけなので、稚内牛乳そのものの味についてはわかりません。しかし、製造したてのものをすぐ発送してもらい、翌日に受け取ったという条件ですでにまずくなっていたので、通販に向かない商品なのかもしれません。
味を想像してみるとおいしそう
日が経ったノンホモ牛乳を飲んだことがないとイメージしづらいかもしれませんが、このノンホモ牛乳のえぐみのようなものが出てしまうと、元の味はほとんどわからなくなります。
しかし、元の味をがんばって想像してみると、軽い口当たりなのにミルクの風味はしっかりある、おいしい牛乳なのではないかという印象はありました。
同じような味はスーパーのライフの「クリーム層のできる牧場のおいしさそのままの牛乳」で感じました。
こちらは、都内のライフの店舗にある牛乳をAmazonの即日配送で送ってもらったという条件で、えぐみが全くないまま届けられたので、都内の方はこちらを購入した方が安全です。
稚内牛乳は口コミでは高評価
Amazonのレビューでは星5の評価が56%なので、ノンホモ牛乳のえぐみが発生しない状態で届いた方もかなりいるようです。
濃厚かどうかは意見が分かれる
Amazonのレビューでは、「濃厚」という評価をしている人と、「サラサラ」という評価をしている人がいるようです。
- 濃厚という感じではなくサラサラという感じ
- 濃厚でとても美味しかったです。
- 以前にも購入して濃厚な味が気に入っていましたが・・ん❓今回はさらっとしてる。
- 今までネットで購入したノンホモ牛乳の中でダントツのコクと香りと濃厚さでした。
私も飲んでみたところ、濃厚というよりはサラサラという印象でした。
これはもしかしたら、季節によるのかもしれません。一般的に牛乳は冬の方が濃厚になりやすいそうです。
高評価が多い
稚内牛乳のレビューは高評価が多く、絶賛している人も多いです。
今まで様々な少し値の張る牛乳をのんできましたが、その中で最もおいしい牛乳の1つです。後からくる甘みはとても上品でした。
Amazon
かなり値段がお高いので、ノンホモ牛乳マニアの人も購入している中で高評価を得ているということは、本当においしい牛乳なのかもしれません。
一方で、やはりお値段が高すぎるので、「お値段以上の味ではなかった」というレビューもあります。
低温殺菌の牛乳が大好きで、色々飲んでます。
Amazon
北海道と期待しすぎたのか、美味しいですが、リピはないです。
稚内牛乳はアイスクリームが人気
稚内牛乳は、アイスクリームも人気です。
こちらもアイスクリームにしてはかなりお値段が高いのですが、Amazonで星5つのレビューを53%獲得しています。
無添加なので安心
稚内牛乳のアイスクリームは、「ばにら・ちょこれーと・クマザサ・宗谷の塩」の4種類が2個ずつ入ったセットです。
原材料を見ても余計なものは入っておらず、自然派志向の人も安心して食べられます。
種類 | 原材料 |
ばにら | 生乳・乳製品・グラニュー糖・卵黄・バニラビーンズ |
ちょこれーと | 生乳・乳製品・グラニュー糖・卵黄・チョコ |
クマザサ | 生乳・乳製品・グラニュー糖・卵黄・熊笹 |
宗谷の塩 | 生乳・乳製品・グラニュー糖・卵黄・塩(宗谷の塩) |
のし・メッセージカードにも対応していて、贈答用にも使えるそうです。
「日本で一番うまい」というレビューもついていて、人気が高いようです。
昨今の諸事情で値上げされたが、やはり今年も注文してしまった。夏に食べるのがベストだが、牛が暑さでばててしまうようで、お乳自体は冬場の方がうまいと思う。アイスクリームは日本ではここが一番うまいと思っている。
Amazon
稚内牛乳は現地で飲む方がいいかも
個人的には、おいしいかおいしくないか以前に味にえぐみが出てしまうリスクがあるので、通販で購入するのはあまりおすすめではありません。
北海道に旅行する機会があれば、現地で購入してみると品質の劣化なしで味わえると思います。
または、アイスクリームであれば配送中に劣化することがないので、まずこちらを購入して濃厚感を確認してみるのもいいかもしれません。