生活クラブでは、「ビオサポ」というカット済み食材(ミールキット)が売っています。
ビオサポは、宅配食材大手のヨシケイのように、食材が毎日届く形式ではありません。週に1回、他の商品と同様に配達されます。そのため、消費期限管理が少し手間ではあるのですが、味がおいしいですし、生活クラブで単品で売っている食材を基本的には使っているので、食材の安全性が確保されています。
カット済み食材は産地をいちいちパッケージに書かなくていいので、どんな食材が使われているかわからないところがあるのですが、ビオサポはその点安心して利用できますね。
しかし、いいところも多いのですが、利用し続けると感じてくるデメリットもあります。今回は、ビオサポを1年近く毎週利用している筆者が、ビオサポのメリット・デメリットをご紹介します。
ビオサポの特徴やメリットは?
ビオサポは、生活クラブのカット済み食材セット(ミールキット)です。
生活クラブの公式サイトの説明に、メリットがぎっしり詰め込まれていますね。
生活クラブのミールキット「ビオサポ食材セット」は消費材や国産野菜、提携生産者の調味料を使用して、製造工程もきちんと確認し、中身を明らかにしています。調理に時間はかけられない、野菜中心のメニューを考えるのも面倒。でも原料産地や化学調味料は気になる…。そんな方にぴったりです。
生活クラブの食材と同等
食材の安全性にこだわりたい、でも時間がないからカット済み食材セット(ミールキット)を利用したい、という需要を満たしてくれるサービスは意外とないんです。
生活クラブの場合、「消費財」と呼ばれるのですが、生活クラブで普通に単品で販売されている肉や野菜がキットに入っているそうなので、生活クラブの食品と同様の安全性が確保されています。
炒り豆腐のパッケージを見てみると、野菜は全部国産ですし、醤油も遺伝子組み換え不使用が明記されています。
まぁ野菜系はスーパーに売っているものもほぼ国産なので特筆すべき違いではないのですが、豆腐も国産になっています。お豆腐に関しては、安いものは中国産やアメリカ産が多かったりするので、国産大豆を使っている、かつ余計な添加物が入っていない豆腐を使っているのはいいですね。
パッケージをじろじろ見て添加物をチェックするタイプの筆者も、忙しいときは仕方なくヨシケイを利用していたりもしました。
ヨシケイも決して悪くはないんです。原材料の詳細がパッケージに表示されないからどんな食材でも使うという感じではなくて、例えば、オーストラリア産ではありますが、牛肉には以下のような基準を設けているそうです。
・牧場内で栽培されたトウモロコシなどの植物性飼料を100%使用。
・遺伝子組替穀物を用いた飼料、および動物由来の原料から作られた飼料は一切使用していません。
・成長ホルモン剤は一切使用しません。
・肥育開始150日以降は抗生物質の投与は一切行わず、抗生物質の残留が無いような体制を整えています。
添加物に関しても国の基準より厳しい基準が設定してあります。ただ、、、添加物を使ってる感はありましたし、正直おいしくはなかったです(笑)
いろいろ調べましたが、食材にこだわったミールキットは数が少ないため、どうしても利用上の制約が出てしまいます。利用上の制約が気にならないのであれば、味は生活クラブの方がおいしいです。
自分で単品メニューから選ぶ形式
宅配食材はメニューが決まっていることも多いですが、生活クラブのビオサポは、毎回10種類以上の中から選べます。
サンプルとして、「野菜たっぷりポトフ」の動画が掲載されていました。こういった、肉と野菜がバランスよく入っている1品メニューになります。
おいしっくすのミールキットなど、複数品セットで入っていて、一つのミールキットでその日の夕食が完成するものもありますが、ビオサポは1品メニューなので、献立にするには別に何か小鉢系を考える必要があるかもしれません。
コースなどではなく単品購入なので、好きなメニューを好きなだけ購入することができます。
忙しいときは、1週間に4個ビオサポを買って、届いた日にすべて調理し、残りの日は調理済みのものを食べ続ける生活をしてきたこともあります。
毎日届けてくれるわけではないので、ビオサポを食事のメインにしようとすると、このような工夫が必要になります。
レシピが本当に簡単
ビオサポのレシピは、非常に簡単なことが特徴です。ほぼすべてカットされた食材が袋に入っているので、袋を開けて鍋に入れるだけです。味付けも1袋にまとまっています。そのためレシピが限られ似たような味になってしまうというデメリットはあるのですが、、、(あとで紹介します)、簡単さという面ではこれ以上ないくらい簡単です。
これは、「炒り豆腐」の食材です。野菜3袋は、袋を切って入れるだけです。豆腐はカットする必要がありますが、手でちぎるようにレシピに書いてあったので、包丁は使っていません。たれも一袋です。これをレシピの順番通りに入れていくだけの簡単な作り方です。
他の食材サービスと比較してみると、ヨシケイは、たぶん料理のバリエーションを出すためなのだと思いますが、少し複雑なメニューも含まれます。
おいしっくすのミールキット(Kit Oisix)は、新鮮さを保つためなのかもしれませんが、野菜などはあまりカットされていません。自分でカットする必要がありますので、やや手間です。
レシピが簡単というのはビオサポの大きな特徴です。
冷凍もある
種類は少ないですが、冷凍もあります。結構大きいので何個も買うと冷凍庫を圧迫してしまうのですが、作る時間がないとき用に1、2個備蓄しておくと便利です。
価格は安いのですが、具材の量が冷蔵メニューの半分くらいになるので、コスパは少し悪くなります。
ビオサポのデメリットは?
さて、ここからはビオサポのヘビーユーザーから見たデメリットを紹介します。
レシピに飽きる
今週のビオサポメニューは24個ありましたが、そのうちの10個を紹介します。
①海鮮焼きそば、②大容量・八宝菜、③鶏と野菜にんにく醤油炒め、④花椒香る塩麻婆豆腐、⑤豚とさつま芋のきんぴら、⑥牛肉と野菜の中華炒め、⑦白身魚トマトソース炒め、⑧薩摩揚ピリ辛味噌野菜炒、⑨マーボー春雨、⑩小容量・鶏肉と大根の治部煮
肉と野菜を一緒に炒める(または煮る)1品メニューしかないという制約上、メニューが似てくるんです。割と中華が多めです。
一見違うメニューのように見えても、たれの種類が少ないので味が似てきます。そのため、ずっと食べていると飽きてきます、、、。
参考までにヨシケイのメニューのメイン料理を見てみると、そもそもメインと小鉢で分けることができるので野菜とお肉を一緒くたにしたメニューにする必要はない上、ごはんの上にかけたり揚げたりするメニューの選択肢があるので、バリエーションは豊かになりますね。
①バターじょうゆで食べるさけのムニエル、②豚肉のすりおろし生姜焼き、③とろとろたまごの親子丼、④らくらく!八宝菜、⑤似顔絵ハヤシライス
とはいえ、ビオサポも飽きるのは週に何回も買い続けた場合なので、たまに買う程度であれば、新鮮な気持ちで食べられると思います。
野菜が多めで肉が少ない
ビオサポは、カタログの説明に具材のグラム数が書いてあります。例えばこのような感じです。
鶏と野菜にんにく醤油炒め | 510g(鶏肉モモ160g、具材300g、添付調味料50g) |
牛肉と野菜の中華炒め | 385g(牛肉小間切れ100g、具材240g、添付調味料45g) |
肉に対して野菜などの他の具材が倍くらい入っていることが多いです。
農林水産省が出している食事バランスガイドを見てみても、確かに肉より野菜の方を多めに摂取した方がいいのですが、ビオサポの量だとさすがに肉が少ないように感じてしまいます。
ビオサポの1品をメインにして、野菜系の副菜を別に作ると明らかに肉不足になるので、副菜を肉にしたり、工夫する必要があるかもしれません。
我が家では、豚肉・鶏肉・牛肉を冷凍で常備しておいて、ビオサポのレシピと似たような肉を追加して肉を増やしていました(笑)
週に1回しか配達されない
やはり毎日配達してくれるヨシケイなどの普通の宅配サービスの方が便利です。生協は注文の仕組み上、届く1週間前には注文しないといけないので、食材準備の予想をつけにくい面もあります。
我が家では、届いたその日に調理しておいて、それを冷蔵や冷凍で保管してしばらく食べ続ける方法にしていました。それでもさすがに1週間すべてビオサポにすることはできないので、週の途中でおいしっくすのミールキットが届くようにして、併用していました。
ヨシケイよりは高い
おいしっくすよりは安いですが、ヨシケイよりは高いです。ヨシケイが安すぎなだけかもしれませんが(笑)
ヨシケイは、食材がカットされた「カットミール」を2人前で週5日頼むと、¥6,490前後だそうです。主菜と副菜がセットになって、お肉もがっつりはいっていて2人前1食あたり1300円程度です。
一方、生活クラブはお肉少なめの1品料理が1つだいたい800円から1200円くらいです。食材にこだわっているので仕方ないですが、ちょっと割高な印象にはなります。1000円を切るメニューは、鶏肉メニューが多いです。
ビオサポは超おすすめ
忙しいからカット済み食材が使いたいけどヨシケイはちょっと、、、という人にはとてもおすすめできるサービスです。
普通においしいですし、野菜もきっちりとることができます。
ビオサポはお試しできないですが、資料請求すると生活クラブの商品はお試しすることができるので、気になった方はお試し商品を請求してみてください。