自家製アイスクリームは本当においしい!4つの作り方のメリット・デメリット

ハーゲンダッツのことを高級アイスクリームと認識している方もいるかもしれませんが、手作り信仰の強い自然派目線では、ハーゲンダッツすらも「安価に大量生産されたもの」と認識されることもあります。

実際のところ、アイスクリームに関しては確かに手作りの方が別格においしいのです。

ただし、専用の機械が使われることが多いので、気軽には作れません。今日は、機械を使う・使わないなど自家製アイスクリームの4つの作り方のメリット・デメリットについて紹介します。

自家製アイスクリームがおいしい理由

自家製アイスクリームが市販のアイスクリームに比べておいしい理由については、マイナーすぎてGoogleで調べても出てきません。

そこで、実体験から理由を推測してみます。

柔らかい

自家製アイスクリームメーカーで作った場合、カチンコチンにはなりません。材料を攪拌しながら冷やして徐々に固めていくという方法で作られるので、完成した後も、材料が混ぜられる程度の緩さになります。

アイスクリームを食べる少し前に冷凍庫から出して柔らかくする食べ方をする人もいますが、市販のアイスはやっぱり固いですよね。自家製アイスクリームで作った場合はそもそも柔らかいので、とろける感じでおいしく食べられます。

素材の風味が強い

アイスクリームの材料には卵黄が含まれるのですが、手作りアイスの方がより濃厚な卵黄感を感じられる気がします。しかし、理由はよくわかりません(笑)

三越伊勢丹グループが運営する食メディアに掲載された「【シェフ直伝】自家製バニラアイスのレシピ。アングレーズソースを丁寧に作ると格段においしい!」の記事と、アイスクリームメーカーの貝印が公開しているレシピ、ハーゲンダッツの原材料表示で原材料を確認してみます。

媒体・商品原材料
三越伊勢丹卵黄…3個分
グラニュー糖…70g
牛乳…250ml
バニラビーンズ(さや)…1/4本
※バニラエッセンス2~3滴で代用可。ただし加えるタイミングが異なるので注意
生クリーム(できれば乳脂肪分35%以上の動物性脂肪のもの)…150g
貝印卵黄 1個
生クリーム 100ml
砂糖 40g
牛乳 80ml
バニラエッセンス(あれば) 3,4滴
ハーゲンダッツクリーム(生乳(北海道))、脱脂濃縮乳、砂糖、卵黄/バニラ香料、(一部に乳成分・卵を含む)

ハーゲンダッツの方は配合まではわからないのですが、牛乳分・砂糖・卵黄の順に配合量が多くなっているのは全レシピ共通なので、配合量にそこまで差はないように思えます。

しかし、自家製の方がより個々の素材の風味(牛乳・卵黄)が残っているように感じます。作り立てはやはり風味が残りやすいのかもしれません。

自家製アイスを作る方法4種類のメリット・デメリット 

だいたいのものはできたてが一番おいしいですから、自家製アイスクリームが特別おいしいというのも、なんとなくイメージしていただけるのではと思います。

では、自家製アイスクリームはどうやって作るのでしょうか? 以下の4種類の方法がありますので、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

  1. 電動機械要)事前冷却タイプのアイスクリームメーカー
  2. 電動機械要)冷却装置内蔵タイプのアイスクリームメーカー
  3. 非電動装置要)手動アイスクリームメーカー
  4. 装置不要で完全手作り

事前冷却タイプのアイスクリームメーカー

事前冷却タイプのアイスクリームメーカーが、アイスクリームメーカーとしては最も使われています。1万円から2万円程度のアイスクリームメーカーを購入する必要がありますが、冷却装置内蔵タイプのアイスクリームメーカーよりは安いです。1万円を切る商品もあります。

冷却装置がついていなくて、攪拌の部分のみ電動の機械なのでお安くなっているのがメリットです。事前冷却とはどういうことかというと、中に入っている金属製のポットを取り外してそれだけ冷凍庫でキンキンに冷やします。

材料を冷やして固体になるまで混ぜ続けてアイスにする仕組みなので、固まるまでずっと冷やす必要がありますから、かなり長期間冷たさを保たないといけません。そのため、冷凍庫に入れる時間は12時間以上など、長時間になります。

家族用だと容器の容量が1リットルとかありますから、それが12時間ずっと冷凍庫に入っているとかなりかさばるのがデメリットです。

冷却装置内蔵タイプのアイスクリームメーカー

冷却装置がついているので、事前冷却不要のタイプも売っています。メリットは手軽に作れること、デメリットはお値段が高いことですが、嫌いな人は嫌いなハイアール(中国系家電メーカー)でよければ1万円台で売っています。

手動アイスクリームメーカー

事前冷却タイプのアイスクリームメーカーと同じく、ポッドを事前に冷凍庫で冷やすものですが、攪拌の部分も手動なので電気を使用しません。

上にハンドルがついているので、それを自分で20分程度ぐるぐる回します。

説明を聞いただけでもめんどくさそうなので、このタイプは種類が少ないです。

子供が遊びがてら作るために購入したというレビューが多いですが、子供も飽きて結局大人がやるはめになるような気がします(笑)

子供が遊びがてらというならボール型にするくらいの思い切った対応が必要なんじゃないでしょうか。レビューを見ると、よく漏れるらしいので漏れたら本当に悲惨ですが、事前冷却の必要がなく屋外でも使用できるので、キャンプなどで使われるそうです。氷と塩を混ぜると温度が下がって冷凍庫のような状態を作り出せる、という現象を利用した製品だそうです。

装置不要で完全手作り

装置不要でアイスクリームを手作りする方法もあります。「冷凍庫で固めて、たまにまぜる」という方法で作るので、アイスクリームというよりはシャーベットに近いんじゃないかと思います。

こちらのサイトにレシピが載っています。

アイスクリームメーカーで作ったアイスはカチコチに固まらない点もおいしさの理由になっていますが、この場合カチコチに固まってしまいますね。また、「たまにまぜる」という方法で作りますのでなめらかにもなりにくいです。作り立ての素材感は味わえると思いますので、最初から1万円超の機械を買うのはちょっと、、、という方は試してみるといいのではないかと思います。

めんどくさがりには厳しいアイテム

自家製アイスクリームは本当においしいとわかってはいるのですが、電動でもかなりめんどくさい感はあります。

本体が大きいので、普段はキッチンの奥の方や押し入れなどに収納することになると思いますが、本体をとってきて電源を入れるところからめんどくさいですし、バターと違って家に常備されていることがほとんどない生クリームを使わないければいけません。

さらに、撹拌用の羽や材料の投入口など、アイスクリームメーカーの仕様上かなり洗いにくい構造になっているので、片付けも面倒です。

1リットル以上のガラス製大型ジューサー(重いし洗うのが面倒)を使って家族全員分のスムージーを作るのに特に苦痛を感じないタイプの人にはおすすめできるアイテムです。