うまみの強い親鶏のお肉が大好きなのですが、スーパーなどには本当に売っていないんです。そのため、親鶏が食べられる都内居酒屋チェーン店の「おやひなや」に行ってきました。
おやひなやでは、鳥刺しと骨付き肉という2つのメニューで親鶏が食べられます。また、同じメニューで若鶏も選べるので、食べ比べができます。
おやひなやとは?
おやひなやとは、都内を中心に展開する居酒屋チェーン店です。「おや」と「ひな」という名称からわかる通り、親鶏と若鶏が両方食べられることが特徴です。
おやひなやはフランチャイズ経営なのですが、いったいどこに店舗があるのかよくわかりません(笑)
独立性の高いフランチャイズなのかもしれないのですが、個々のお店の紹介がぐるなびなどに載っているだけで、おやひなやのブランドや店舗を紹介するサイトがないのです。
Googleマップでみてみると、立川・新宿・渋谷・西新宿・有楽町・西葛西に店舗があります。また、静岡県浜松・福岡県天神などにも店舗があるそうです。
親鶏の特徴
親鶏の特徴は、「固いがうまみが強い」ことです。
卵を産んでいない鶏が若鶏、卵を産んだ鶏が親鶏なのですが、卵を産んだからうまみが強くなるというより、飼育期間が長くなるとうまみが強くなるそうです。地鶏も同じようにうまみが強いと言われていますが、こちらも飼育期間は長いです。
昔は普通に親鶏も食べられていたそうなのですが、今はスーパーには若鶏しか置いていないですよね。生協やオイシックスなどの自然派宅配食材サービスでも取り扱いはほとんどないので、かなりレアな食材です。
香川県の郷土料理
おやひなやの看板メニューである骨付き鳥は、香川県丸亀市の郷土料理だそうです。
おやひなやが販売しているものではありませんが、アマゾンに冷凍の骨付き鳥の親鶏と若鶏の食べ比べセットが売っていました。おやひなやが近くにない方は、通販でこのような商品を買ってみるのもいいかもしれません。
私も今回おやひなやで食べ比べをしてみましたが、違いがはっきりわかるので、食べ比べの方がおすすめです。
1本まるごとの骨付き鳥の方がわくわくするのですが、親鶏の方は本当に硬いので、おやひなやでもカットして提供されます。そのため、カット済みの商品の方が慣れていない人には食べやすいかもしれません。
おやひなやの親鶏メニュー食べ比べ
おやひなやの親鶏メニューには、鳥刺しと骨付き肉の2種類があります。どちらも同じ味付けの若鶏と食べ比べてみました。
メニュー | 価格 |
鳥刺し | 858円 |
骨付き肉 | 858円 |
鳥刺し
「鳥刺し」は鳥のお刺身なので、生です。実は初めて食べました。「薩摩地鶏」を使っているそうなので、鶏のお肉自体もお高いものですね。
左が若鶏、右が親鶏です。
親鶏の特徴はうまみが強いことですが、食べ比べてみてもはっきり感じられました。生でもうまみが感じられます。そしてやっぱり硬いです(笑)
親鶏はイカの塩辛みたいな感じで、噛んでも噛んでも切れないから、最終的には小さくなったものを飲み込む、、、みたいな食べ方になります。
若鶏は正直おいしくなかったです。やっぱり味が薄いので、、、。食感は魚のお刺身と似たような感じなので、それならもっとコスパのいいお魚のお刺身でいいかなと感じました。
同じお皿に乗っていますが、若鶏が748円、親鶏が858円なので、合計で1600円程度です。地鶏なので仕方ないかもしれませんが、量に対してお値段はお高めです。
骨付き肉
おやひなやの看板メニューの「骨付き肉」です。写真は親鶏のものですが、親鶏でも若鶏でもこのような感じでカットされて提供されます。硬い親鶏はそのままかぶりついたら大変なんです。
でも、骨にかぶりつくのが本場のスタイルらしいですね。おやひなやも、数年前に行ったときはカットなしで提供していた気がします。本場の人以外に不評で変えたのかもしれません。
「親鶏のうまみおいしいーーー」と思って私は満足したのですが、味の感想は人によるようです。
同行した旦那は、おいしいおいしくない以前に硬くて食べたくなかったと言っていました、、、。おいしく感じられるかどうかは、硬いもの耐性がどれだけあるかによるのかもしれません。私は、小さいころは毎食玄米だったので硬いものには慣れています。
親鶏のうまみって何?と思った方は、この骨付き鳥を食べれば実感できます。
ただ、おやひなやの味付けはちょっと難アリかもと思いました。
親鶏も若鶏も同じ味付けのはずなのですが、片方が異様に塩気が濃く、食べるのがつらいレベルにまで達していました。居酒屋なのである程度味を濃くしているとは思いますが、調理の方が加減を間違えたのかもと思うくらい濃かったです。
お皿の下の方には鶏脂が大量に入っていますし、結構濃い味かつ脂っこいので、全体的に若者向けのお店なのかもしれません。
おやひなやの親鶏メニューの口コミは?
親鶏がほとんど売っていないので、おやひなやで初めて親鶏を食べる人も多いと思われます。
おやひなやの親鶏メニューの口コミがどうなっているのか、ぐるなびや食べログのレビューを見てみました。
親鶏が食べたいときに利用する
親鶏メニューを出している店舗がとにかく少ないので、親鶏が食べたいときにおやひなやを利用するという人も多いようです。
私もこのタイプです。ほかのメニューもまずいわけではないのですが、居酒屋なので高めですし、おやひなやがあるような居酒屋エリアにはもっとおいしい店も多いので、おやひなやには親鶏目当てで行っています。
親鳥は固いです、部位によっては噛み切れません
でも噛めば噛むほど肉の味がしてジビエ風になりますネットショップでは普通に買えますが玉石混交でかなりヒネた奴が届くこともあり、おやひなやさんみたいな専門店が安心して食べられます
それ以外にも美味しいメニューはありますが、とりあえず親鳥は試してはまったら御贔屓にしてあげてください
ぐるなび
おいしいけどあごが疲れる
おいしいけどあごが疲れるという口コミもありました。
おや鶏は安定感のある歯ごたえでジューシーです。
食べログ
噛んでると少しあごは疲れますが、大して量がないんで許容範囲でしょう。
普通のレストランでは、あごが疲れると言われるメニューはほとんどないですよね。でもおやひなやの親鶏は本当にあごが疲れます。
あごが疲れたからもういいかなと思っても、やっぱりもうちょっと、、、と思って食べていくうちに完食してしまう不思議なメニューです。
ジューシーさはない
多分初めて食べた方の投稿で、「ジューシーさはない」との口コミがありました。
確かに歯ごたえがあって地鶏食べているみたい。でも、旨味はあるけど思ったよりジューシーさがありません。大雑把な美味しさですね。
食べログ
ジューシーさはむしろ若鶏の特徴なので、親鶏にはあまりないです。
不評のレビューはあまりない
個人的には、結構好みの分かれる食べ物だと思っていたのですが、レビューを見ても「まずい」という投稿はほとんどありませんでした。おやひなやは店内がちょっと汚めなので、そういう点での不満はありました。
固いといっても、まぁまぁ受け入れられる人が多い程度なのかなと思います。私の旦那には不評でしたが、、、。
そのほかのメニューも
おやひなやは鶏料理のお店なので、鶏メニューが多いですが、馬刺しやサーモンなどのメニューもあります。
鶏料理では、このようなメニューが提供されています。
鳥刺しと骨付き肉の2種類以外は残念ながら若鶏のようなので、今回は注文せず、塩むすびとだし巻き卵を食べてみました。
特に塩むすびは骨付き肉との相性がすごくよく、おいしいです。
塩むすび
「骨付き鳥に相性抜群!塩むすび」(1個264円)を食べてみました。骨付き鳥の皿に残っている鶏脂をつけて食べることがお店からもおすすめされています。
鶏脂は塩気がかなり強いので、白ご飯おにぎりにつけるとすごくおいしいです。お米自体もおいしいお米のように感じました。ごはんメニューにあきたこまちと書いてあったので、たぶんあきたこまちです。
骨付き鳥を頼むなら、これも一緒に頼むのがおすすめです。
だし巻き卵
おやひなやのだし巻き卵(495円)も食べてみました。卵は素材が高くても安くても味の違いはあまり感じないのですが、このだし巻き卵はたれがおいしかったのでパクパク食べてしまいました。
ポン酢のように感じられる酢の入ったたれで、すごくおいしかったです。
親鶏はやっぱりおいしかった
親鶏は本当に売っていないので、数年ぶりに食べました。やはりうまみが強くておいしかったです。欲を言えば、スライスやミンチの方が硬さが緩和されておいしいんですけどね。
実家は親鶏スライスもミンチも売っている生協(グリーンコープ)を使っていたので、親鶏の親子丼や親鶏のそぼろをよく食べていました。
Amazonや楽天でもスライス・ミンチ系が本当に売っている数が少ないです。
在庫切れになっていることもありますが、「水郷のとりやさん」というお店でミンチが売っていることもあります。
おやひなやは店舗数がそれほど多くないですが、近所にある方はぜひ行ってみてください。