薬膳レシピ本の選び方は?おすすめ3冊も紹介

健康的な食事といえば、「薬膳料理」が有名です。

薬膳料理のレシピはあまりネットには載っていないので、日々の食事に薬膳を取り入れたい方は、薬膳レシピ本を購入するのがおすすめです。

この記事では、薬膳レシピ本の選び方やおすすめの薬膳レシピ本について紹介します。

薬膳レシピ本の選び方

薬膳レシピ本を選ぶ際には、以下のポイントを確認するのがおすすめです。

①中古も含めて候補を確認する

②ネット購入の際は目次でメニューを確認する

③電子版があるかどうかを確認する

④症状別にメニューが提案されているか確認する

⑤特殊な材料を多用するか、ほとんど使わないかを確認する

中古も含めて候補を確認する

薬膳レシピ本は、数年前に出版されたものでももう絶版になっているものも多いようで、今出版されていて本屋で購入できる本だけだと候補が限られます。

中古も含めて調べると、自分に合った薬膳レシピ本が見つかるかもしれません。

Amazonだと、種類を「本」にして「薬膳料理」と入力すると、新品と中古をどちらも検索することができます。

ネット購入の際は目次でメニューを確認する

実際の本屋だと薬膳レシピ本の目次を確認できますが、ネット購入だと目次が見られないことが多いです。

特にAmazonではほとんど見られません。

レシピ本なので、やはりどのようなメニューが載っているか知りたいですよね。

そういった場合には、本のタイトルをネット検索してみると、Amazon以外の通販サイトや公式サイトなどで目次部分のページも掲載されていることがあります。

掲載メニューがわかると、どの程度の難易度なのかもわかりますし、事前にメニューを確認するのがおすすめです。

電子版があるかどうかを確認する

スマホで見られる電子版で購入すると、レシピを台所に持ち込みやすくて便利です。

薬膳レシピ本は、電子書籍での取り扱いがある場合も多いです。

Amazonで購入できるKindleに対応しているものも多いですし、ebookなどの電子書籍サイトでも販売されています。

電子書籍派の人は、対応している電子書籍サイトを探してみると便利にレシピを見ることができます。

症状別にメニューが提案されているか確認する

ほとんどの薬膳レシピ本では、料理や食材の効用が説明されています。

ただ、症状別にメニューが紹介されているとは限りません。

疲れや冷え症など、明確に対策したい症状がある場合は、症状別にメニューが紹介されている薬膳レシピ本がおすすめです。

特殊な材料を多用するか、ほとんど使わないかを確認する

薬膳レシピ本は、一般家庭ではあまり使われない香辛料や乾物などの食材を多用するものとしないものがあります。

多用するレシピ本では、フェンネルやマツの実、クコの実などが使われますので、一式そろえるのにお金がかかってしまいます。

逆に、簡単にできることをアピールしている薬膳レシピ本などでは、一般的ではない材料はあまり使われていないことが多いです。

ネット購入でメニュー名だけしか確認できない場合、マイナーな材料が使われているかどうかがわかりづらいと思いますので、特殊な材料を用意したくない方は、なるべく「簡単さ」をコンセプトにした薬膳レシピ本を選ぶことをおすすめします。

おすすめの薬膳レシピ本

ここからは、おすすめの薬膳レシピ本を紹介します。

それぞれのレシピ本に加えて、さきほど薬膳レシピ本の選び方で紹介したポイントにも注目しました。

①症状別のメニューになっているか

②特殊な材料を使用するか

③新品が現在も販売されているか、電子版があるか

からだを整える薬膳スープ

「からだを整える薬膳スープ」は、管理栄養士・国際中医師・国際中医薬薬膳管理の資格を持つ植木もも子さんの本です。

全部スープのレシピ本です。材料を入れて煮るだけなので、簡単に作れるメニューが多いです。

「疲れを感じたとき」「風邪をひいたとき」などの症状別におすすめのメニューと、季節のメニューの二部構成になっています。

スーパーに売っている品物でできるメニューもありますが、なつめやフェンネルなど、あまり見かけない材料が使われる頻度は高めです。

2015年が初版で現在は新品は販売されていません。中古品を購入するか、Kindleやhontoなどのサイトで電子書籍版が購入できます。

参考に、メニューを5つ紹介します。

・干ししいたけと鶏のスープ
・ホタテと粟、小松菜のスープ
・長いもとなつめのスープ
・きゅうりと豆腐のスープ
・かきとほうれん草のミルクスープ

世界一おいしいカンタン薬膳ごはん

「世界一おいしいカンタン薬膳ごはん」は、体によくておいしい食事をコンセプトに複数店舗を展開する薬膳レストラン「然の膳」のレシピ本です。医師の監修がついています。「然の膳」は医療施設内にあることが多く、中医学(中国の医学)の効用を意識した献立になっているそうです。

薬膳の特殊な材料はほぼ使われておらず、メニューも比較的簡単です。しかし、タイトルに「カンタン」と入っていますが、ソースを手作りしなければならないなど、すごく簡単とは言い難いレシピが多いです。

普通のレシピ本に載っているようなメニューが多いので、あまり薬膳感を感じずに食卓に出せると思います。

メニューは症状別ではなくて、主菜・副菜・一品ものなどに分かれているので、献立が立てやすいです。

特殊な材料はほとんど買う必要はありません。

2020年が初版で、まだ新品も販売されています。Kindleやhontoなどのサイトで電子書籍版も購入できます。

参考に、メニューを5つ紹介します。

・たらのピリ辛トマト煮
・鮭とじゃがいものみそチーズ焼き
・さばの大葉焼きポン酢だれ
・彩り野菜のえびマヨ
・マグロのステーキ かける薬膳 黒ごまとにんにくのソース

千葉大学病院の薬膳ごはん

「千葉大学病院の薬膳ごはん」は、千葉大学医学附属病院和漢診療科長の並木隆雄さんと、薬膳レストラン「プティリス食堂」の岡部栄さんの共著です。

「世界一おいしいカンタン薬膳ごはん」と同様に、普通のレシピ本に載っているようなメニューが多いです。スーパーで売っている材料でできるレシピも多いですが、なつめやゆり根などあまり使われない素材が使われているレシピもちらほらあります。

「からだを整える薬膳スープ」と同様に、症状別におすすめのメニューと、季節のメニューの二部構成になっています。

タイトルに「かんたん」と入っていますが、そんなに簡単な印象はありません。

参考に、メニューを5つ紹介します。

・三色豆のリゾット
・豚バラときのこのフォー
・かぼちゃときのこのスペイン風オムレツ
・鶏肉とにんにくのスープ
・セロリのクリームチーズ和え

薬膳レシピ本で素材の効能が勉強になる

薬膳レシピ本には、どの材料にどのような効能があるのか書いてあることが多いです。身近な食品にも意外と効能があったりして、1冊のレシピ本を全部作り終わると、かなり勉強になります。