無添加の鶏ガラスープの素は、スーパーにも売っています。大きなスーパーでは、ほとんどがユウキの鶏ガラスープを置いていますので、ほかの自然派食品と違い買えなくて困るということは少ないです。
この記事では、無添加鶏ガラスープの素の特徴や買える場所を紹介します。お高めの無添加鶏ガラスープの素の食べ比べもやってみましたので、商品選びの参考にしてください。
無添加鶏ガラスープの特徴
無添加鶏ガラスープの特徴は、アミノ酸を含む添加物が入っていないことです。
そのため、一般的な鶏ガラスープと比較するとお値段が高いなどの特徴があります。
①一般的な鶏ガラスープには添加物が入っている
②無添加鶏ガラスープのお値段は高め
③国産原料・ブランド鶏使用でさらに高くなる
④鶏成分+食塩のみのものも
一般的な鶏ガラスープには添加物が入っている
大手メーカーの鶏ガラスープも、「鶏ガラスープ」という名称になっているものなら、鶏の成分も一応入っています。しかし、それでは味が足りないのうまみ調味料や化学調味料と呼ばれるアミノ酸が入っていることが多いです。
また、アミノ酸以外にもpH調整剤や乳化剤、香料などの添加物を使用していることもあります。味の素の「丸鶏がらスープ」とエスビー食品の「李錦記 鶏がらスープの素」の原材料はこのようになっています。
商品名 | 原材料 |
味の素の「丸鶏がらスープ」 | 食塩(国内製造)、デキストリン、チキンエキス、鶏油、野菜エキス、チキンエキス調味料、酵母エキス、こしょう、肉風味調味パウダー/調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、乳化剤 |
エスビー食品の「李錦記 鶏がらスープの素」 | 食塩、デキストリン、鶏肉、チキンエキス、砂糖、鶏脂、酵母エキス、香辛料/調味料(アミノ酸等)、香料、(一部に鶏肉を含む) |
無添加鶏ガラスープのお値段は高め
無添加鶏ガラスープは全体的にお値段が高めです。
アミノ酸を含むいくつかの添加物が使われている味の素の鶏ガラスープと、ユウキ・生協(生活クラブ)・UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素・栗原はるみのゆとりのキッチンの無添加鶏ガラスープの100グラムあたりの価格を比較してみました。
商品名 | 100グラムあたりの価格 |
味の素 丸鶏がらスープ | 384円 |
ユウキ 化学調味料無添加のガラスープ | 431円 |
生活クラブ とりがらだし顆粒 | 550円 |
UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素 | 732円 |
ゆとりのキッチン 鶏がらスープ | 810円 |
一番高いゆとりのキッチンの鶏ガラスープと味の素の鶏ガラスープを比較すると、倍の金額になっていますね。原料も国産鶏にこだわっていますし、栗原はるみさんのブランド料も入っていると思われます。
ユウウ 化学調味料無添加のガラスープの方は無添加鶏ガラスープの中ではだいぶお安くなっており、味の素より少し高い程度です。原料が国産かどうかについては何も書いていないので、国産以外の鶏も使っているのかもしれません。
生活クラブのとりがらだし顆粒は、国産鶏が使われているにも関わらずユウキよりも少し高い程度でコスパがよいように見えます。
国産原料・ブランド鶏使用でさらに高くなる
原料が国産鶏になると、お値段が高くなる傾向があります。また、UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素などのように、ブランド鶏を使っていると、さらにお高くなります。
地鶏が高い理由には、普通の鶏よりも飼育にかかる期間が長いことがあります。
名古屋コーチンの鶏ガラスープの素というのもあるそうです。
鶏成分+食塩のものも
無添加鶏ガラスープの素も、普通は鶏成分だけではなく様々な味を混ぜて作っています。
ユウキの原材料はこのようになっていますが、お値段がもっと高い商品になっても、使われている原材料の種類の数はあまり変わりません。
食塩(中国製造)、乳糖、チキンエキスパウダー、砂糖、酵母エキスパウダー、ポークエキスパウダー、野菜エキスパウダー、香辛料/加工デンプン
しかし、鶏ガラスープは本来、鶏ガラだけでも作れるはずです。
鶏ガラと食塩だけのシンプルな鶏ガラスープはとても数が少ないですが、養鶏会社として有名な秋川牧園で販売されています。
こちらはなんと、原材料が「鶏骨(国産) 食塩 (一部に鶏肉を含む)」のみです。
このようなこだわりがあるそうです。
鶏骨:無投薬(ワクチンは除く)で飼育した秋川牧園の若鶏がら
食塩・シママース(メキシコまたはオーストラリアの天日塩を沖縄の海水で溶かし、煮詰めてつくった沖縄の塩)
15袋が2700円なので、一袋あたりのコスパは高いです。冷凍なので使い勝手も悪いですが、鶏ガラのうまみをダイレクトに味わいたい方には向いている商品かもしれません。
無添加鶏ガラスープを買える場所
ユウキの鶏ガラスープは、鶏ガラスープとしての知名度がかなりあるため、スーパーでも購入できます。
そのほか、カルディや成城石井などにも鶏ガラスープがあります。
カルディ
カルディのオンラインショップでは、ユウキの鶏ガラスープが販売されています。お店によってはほかの無添加鶏ガラスープも取り扱いがあるかもしれません。
成城石井
成城石井では、プライベートブランドで「化学調味料不使用 鶏がらスープ 125g」が販売されています。酸化防止剤が含まれますので、厳密には無添加ではありませんが、ほぼ無添加です。
食塩(国内製造)、乳糖、酵母エキス、でん粉、チキンエキス、動物油脂、野菜エキス、香辛料、ホタテエキス、椎茸エキス/酸化防止剤(V.E)、(一部に小麦・乳成分・鶏肉を含む)
成城石井の鶏ガラスープは、Amazonでも購入できます。
ネット通販
ユウキの製品でいいなら、近場で買えないという方は少ないと思いますが、ユウキの製品もなかったり、いろいろな鶏ガラスープを買ってみたい方は、Amazonや楽天などのネット通販がおすすめです。
無添加鶏ガラスープ食べ比べ
無添加鶏ガラスープ3種類で、味を食べ比べしてみました。お手頃価格のユウキと、お高めの鶏ガラスープである「UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素」「ゆとりのキッチン 鶏がらスープ」を比較します。
商品名 | 100グラムあたりの価格 |
ユウキ 化学調味料無添加のガラスープ | 431円 |
UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素 | 732円 |
ゆとりのキッチン 鶏がらスープ | 810円 |
UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープも国産鶏の中を使っていて、高いはずの地鶏ですが、ゆとりのキッチンよりはお安いですね。ただ、これは公式サイトの価格です。UMAMYというのが、秋田県をプッシュしたブランドなので、あまり取り扱いが少なく、アマゾンで買うと倍額程度になっていて非常に高いです。
結局ユウキが一番おいしかった
餃子のあんがちょうど余っていたので、それをあらかじめゆでた後、それぞれの鶏ガラスープが入ったお皿に入れていく方法で食べ比べをしました。鶏ガラスープ以外の条件は全く同じなので、味の違いを比較できます。
食べ比べてみたところ、ユウキが一番おいしかったです。後日別料理でも比較してみましたが、やはり同じ結果になりました。
鶏ガラスープは中華系のメニューに使われることが多いですが、「まさに中華」(※日本人がイメージする中華)みたいな味になります。
餃子のあんなので、味付けはにんにく・しょうが・醤油ですが、この味付けとすごくよく合っていました。
ゆとりのキッチンは謎のえぐみ
ゆとりのキッチンの鶏ガラスープは、謎のえぐみが発生していて、正直あまりおいしくなかったです。
この原材料のどこからえぐみが発生しているのかわかりませんが、野菜系でしょうかね、、、。
食塩(国内製造)、チキンエキスパウダー、酵母エキスパウダー、砂糖、野菜エキスパウダー、チキンオイル、玉ねぎ調味料、香辛料、しいたけエキスパウダー、/加工デンプン、(一部に小麦・大豆・鶏肉を含む)
高かったのに残念、という感想になりました。
UMAMYは完全にコンソメ
食べた瞬間、ものすごいコンソメ感があります。コンソメとしてはおいしいのかもしれませんが、中華風にしたかったのになぜ、、、という気になります。
一体なにがコンソメ感の原因になっているかまではわかりませんでしたが、無添加チキンコンソメと、ユウキ 化学調味料無添加のガラスープと原材料を比べてみると、オニオンパウダーが入っているところが似ていますね。もしかしたらこのせいかもしれません。
商品名 | 原材料 |
創健社 チキンコンソメ | 食塩(イタリア製造)、チキンシーズニングパウダー、オニオンパウダー、チキンパウダー、発酵調味料、チキンオイル、乳糖、粉末しょうゆ、香辛料、澱粉、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉を含む) |
UMAMY 比内地鶏 丸鶏ガラスープの素 | 食塩(国内製造)、デキストリン、砂糖、チキンエキスパウダー、酵母エキスパウダー、オニオンパウダー、たん白加水分解物、香辛料、食用植物油脂、澱粉、(一部に大豆・鶏肉を含む) |
YOUKI 化学調味料無添加のガラスープ | 食塩(中国製造)、乳糖、チキンエキスパウダー、砂糖、酵母エキスパウダー、ポークエキスパウダー、野菜エキスパウダー、香辛料/加工デンプン |
まぁ理由はなんでもいいのですが、事実コンソメに近い味がします。コンソメとして使うならアリですが、やはり値段がお高めなので、それだったら他のコンソメで十分かなと思いました。
高いからおいしいとは限らない
原材料は配合の多い順に表示されますが、鶏ガラスープの主原料はチキン由来の素材ではなく食塩ですし、野菜エキスなども含まれています。
そのため、「いい素材の鶏」を使っている鶏ガラスープよりも、「原材料の配合のバランスがよい」鶏ガラスープの方がおいしく感じられる可能性があります。
ユウキの鶏ガラスープはそれほど高くないですが、多くのスーパーで売られているだけあってさすがのおいしさでした。鶏ガラスープの素に関しては、高いからおいしいとも限らないようなので、先入観なく味を比較してみておいしいと思うものを使うのをおすすめします。