ハンバーガーチェーン店の添加物について調べていたところ、牛肉にこだわってホルモン剤不使用のハンバーガーチェーン店もあるということがわかりました。
大都市圏にしかないのですが、「シェイクシャック」というアメリカ発のハンバーガーチェーン店です。
この記事では、シェイクシャックの食へのこだわりや、味の感想を紹介します。
シェイクシャックとは?
シェイクシャックとは、全国13店舗に展開するハンバーガーチェーン店です。このうち東京が7店舗で、地価の高そうな都心にあることが多いです。
こちらは新宿店ですが、外観もおしゃれですね。
アメリカ発のチェーン店です。
お値段は高い
地価の高そうなエリアでゆったりした席を提供しているせいもあるかもしれませんが、お値段はお高めです。
こちらのメニューのお値段は以下の通りです。
商品名 | 値段 |
シャックバーガー | 979円 |
フライ スモール | 374円 |
レインボーコネクション | 836円 |
ピーチレモネード | 616円 |
アイスのサイズが大きく、値段が高くなっているせいもありますが、合計は2800円を超えました。気軽に食べられるハンバーガーではないですね。
カップルや外国人が多い
シェイクシャックの店内は非常におしゃれです。
お値段が高いこともあり、カップルがデートに使うことが多いようです。
新宿店では、アメリカの味を求めてやってくるのか、街中を歩いているよりも明らかに高い割合で外国人がいました。
自然派志向の人が多い店という感じではありません。
シェイクシャックの食の安全へのこだわりは?
ホルモン剤まで気を遣っているということは、かなり無添加度が高いのかなと期待して行ってみましたが、アイスのトッピングやドリンクには着色料が含まれているように見えます。
こちらのドリンクは「季節のレモネード ピーチ」ですが、桃果汁100%だったら普通はもっと白っぽい色で、こんなピンクにはなりませんよね。
公式サイトを見ても、日本語版サイトには添加物についてほぼ情報がありません。
英語版サイトに掲載されている企業情報のPDFを見ると、アイスへの人工甘味料不使用など、比較的高い基準は設定してあるようです。
ただし、添加物というよりはホルモン剤のような肉の安全性に特化している印象です。
シェイクシャックの食の安全の基準
シェイクシャックの企業情報PDFによると、各食品について以下のような基準が設定されています。
商品名 | 基準 |
牛肉 | •ホルモン剤不使用 •抗生物質不使用 •100%アンガス牛 •放牧飼育、穀物肥育牛 •ベジタリアン飼料 •人道的に育てられた •生産履歴確認済み |
鶏 | •抗生物質不使用 •ホルモン剤不使用 •ベジタリアン飼料 |
豚肉 | •抗生物質不使用 •ホルモン剤不使用 •ベジタリアン飼料 •放し飼い + 深く植えられた囲いで飼育 •亜硝酸塩不使用 |
バンズ | •遺伝子組み換え食品不使用 |
アイス(フローズンカスタード) | •本物の砂糖のみ •放し飼い卵使用 •人工成長ホルモンを使用しない酪農家の牛乳 |
飲み物 | •オーガニックアイスティー •本物のレモン汁 •有機リンゴジュース |
一部の基準は米国内に適用されるものだそうなので、日本では一部変更されている可能性もあります。しかし、これだけの基準があるということは、通常の企業よりは意識が高いと思われます。
肉の飼育方法などがメイン
牛の育て方は、放牧飼育、穀物肥育牛、ベジタリアン飼料だそうです。日本ではあまり気にされていませんが、牛はもともと牧草を食べますので、牧草飼育牛(グラスフェッド)が一番ランクが高いそうです。
穀物飼育牛(グレインフェッド)は、トウモロコシなどの穀物を食べさせているので、牧草飼育牛よりは効率的に飼育できて値段が安くなるそうです。
グラスフェッドよりは安いですが、グレインフェッドでも狂牛病の原因になった肉骨粉などは使われていないので、安心ではありますね。
また、欧米の方が動物の福祉に対する考え方が進んでいるので、こだわりポイントの中に飼育方法も含まれます。牛肉、豚肉、卵は放し飼いで飼育されているそうです。
飲み物についても、オーガニックであることにはこだわっているようです。
添加物については記載が少ない
添加物については、シェイクシャックの飼料には記載が少ないです。豚肉に「亜硝酸塩不使用」が書いてあるだけです。アイスについては、「本物の砂糖のみ」と書いてあるので、少なくとも人工甘味料を使っていないことはわかります。
ジュースやアイスの色から、着色料は使っているようですが、それ以外の添加物についてはわかりません。
アメリカでは添加物への意識が高まっていて、マクドナルドすらパティは無添加なので、シェイクシャックもパティは無添加かもしれません。
食べた印象だと、シンプルな素材を使っていそうな感じはしたので、少なくとも添加物ドバドバではないのではと思います。
シェイクシャックの味はおいしい?
バーガー、ドリンク、アイス、ポテトのセットで2800円を超えましたが、コスパの面での満足感は感じられないと思います。少なくとも私は感じませんでした。
牛の飼育方法にこだわりがあるようですが、肉の味がジューシーで抜群においしいというわけでもありません。まずいというわけではないですが、そこそこという感じです。
味以外のこだわりにお金がかかっている疑惑
味以外のこだわりにお金がかかっていることが原因なのではないかと思います。
まず、シェイクシャックは地価の高そうなエリアに、広々としたスペースで出店しているおしゃれ店です。そのためお値段は必然的に高めになります。
また、動物福祉へのこだわりは相当なものです。全76ページの飼料のうち5ページも動物福祉に割かれています。ほかにも社会的活動や環境保護などへの取り組みをたくさんしているそうです。
そのような意識の高い企業の食品を食べたいという方には向いていますが、価格に比例して味がおいしくなっているわけではないようなので、そのあたりにそこまで関心はない人には向かないお店かもしれません。
特にアイスが微妙
アイスに相当する商品が、「フローズンカスタード」として販売されています。カスタードを凍らせたものということですね。
濃厚な感じは確かにしますが、味はハーゲンダッツなどの濃厚系の市販のアイスとそこまで変わりません。
中にスポンジ生地が入っていたりして、かなりボリュームがあります。
このフローズンカスタードが、ベタベタに甘くてあまり好きではありませんでした。かなり甘さが強かったので、人工甘味料なの?と思ったりもしたのですが、アメリカ国内と同じ原材料なら砂糖を使っているはずです。
この前、ビート糖を使った無添加の「四季のカップソフトクリーム」を食べて、甘さ控えめでとてもおいしいと感じていました。白砂糖よりも体にやさしい系の砂糖が好きな方にはシェイクシャックのフローズンカスタードはおすすめしないです。
バーガーキングが一番近い
シェイクシャックのバーガーは、このような感じでソースは控えめです。素材の味を重視するタイプで、一番イメージが近いといえば、バーガーキングかなと思います。
ただ、シェイクシャックは100%アンガス牛が売りのはずですが、おいしい肉という感じはないです。
モスバーガーなども肉の味は薄いと思いますが、ソースの味の濃さでごまかしていると思います。シェイクシャックはそのごまかしがない結果、逆に肉の味の薄さが際立ってしまっていますね、、、。
バーガーキングの方が、直火焼ということが伝わる味なので特徴があるように感じました。
ジューシーでほんとうにおいしいハンバーグって結構高いですよね。チェーン店のお値段で実現するのは無理なのかもしれません。
それを考えると、添加物が入っていたとしても、ソースでごまかす系のお店の方が、食べた感じの満足度とコスパはいいかもしれません。
以前の記事で、ハンバーガーチェーン店の無添加度を調べたのですが、無添加にはこだわっていないフレッシュネスバーガーが一番おいしく感じました(笑)
シェイクシャックはよくも悪くもおしゃれ店
シェイクシャックに行ってみた感想は、確かに肉の安全性には気を遣っているのですが、無添加志向の人が喜んで行くようなお店ではないかなと思いました。
店舗も少ない上に高く、野菜もほぼないですしね。
チェーン店ではなく個人でやっているこだわり強そうなハンガーガー店の方が満足度は高そうです。